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脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の違い#2

脳梗塞脳出血くも膜下出血の違い、の続きです。

前回の記事:「脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の違い

高血圧の人は脳卒中の罹患リスクが比較的高い、と言われますが、あなたは、脳梗塞脳出血くも膜下出血の違いを理解していますか?※脳卒中というのは、「総称」になります

前回は脳梗塞について書いた。今回は、「脳出血」について書いてみたい。

目次

脳出血

脳出血」だが、脳溢血(のういっけつ)という呼び方の方が、馴染みがあるかもしれない。

脳出血とは脳内の血管が何らかの原因で破れ、脳のなか(大脳、小脳および脳幹(のうかん)の脳実質内)に出血した状態をいいます
出典:脳出血の症状や原因・診断と治療方法

簡単に言えば、脳の中の血管が破れて起こる疾病だ。

脳の中の血管が破れる ⇒ 血液が漏れる ⇒ 漏れた血液が脳にダメージを与える

脳出血のプロセスは、以上のようになる。

脳出血は「くも膜下出血」の2.6倍

脳血管疾患による死者のデータが開示されている。それによると、(死因数から計算した場合)「脳出血」は、「くも膜下出血」の2.64倍になる。※2013年のデータによる。

翌年の2014年のデータでは、2.57倍になっている。また、脳梗塞の割合が一番多く、「脳梗塞」は、「脳出血」の2.03倍になる。※2014年のデータによる。

脳内出血でなくなった方は3万2,962人、くも膜下出血は1万2,479人で、両疾患を足した出血性の脳血管疾患は4万5,441人で、脳血管疾患全体の38.4パーセントを占めています
出典:脳出血の調査・統計

※2013年における脳出血を含む脳血管疾患全体の死亡総数は、全死因の4番目(9.3%)、2014年においては、 全死因の4番目は変わらず、割合が9.0%にやや低下している。

※2010年以前のデータでは、全死因の3番目(15%程度)だったので、脳血管疾患全体で死亡する人の割合が、減少傾向にあることがわかる(もしかすると、高血圧対策(医療政策)が功を奏しているのかもしれないが、はっきりとしたことはよくわからない)。

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脳出血に罹患した有名人

脳出血に罹患した有名人は、以下のとおりだ。

宮川大助牧伸二

脳出血が原因で亡くなった人:
竹脇無我赤塚不二夫(漫画家)、松本竜助中村勝広(元阪神タイガースGM)、桑名正博、橋本真也(プロレスラー)、山田康雄(声優)※敬称略

前回の記事と比較してもらうとわかるが、「脳梗塞」を患って復帰したという人は多いが、「脳出血」を患って復帰…というケースは少ないように思う。やはり「詰まる」ことと「破れる」ことには、大きな違いがあるようだ。※やはり、破れることの方が深刻なようだ。

脳出血の原因は

脳出血が起きる原因は、大雑把に言うと、以下の2つだ。

1)高血圧
2)血管の脆さ

1)高血圧、だが、シンプルに考えればわかる。血管にかかる圧力が高くなると、血管が破れる可能性も高くなる、ということだ。川の増水により、堤防が決壊しやすくなることと同じだ。

2)血管の脆さ、については、劣化して固くなり、細かいヒビが入ったホースをイメージすればわかるだろう。この場合は、血圧がそれほど高くなくても、脳出血に至る可能性が高くなる。

※両方の原因が重なれば、さらにリスクが高くなる(というか、高血圧の場合は両方を満たすような気がする)。高血圧が原因で、血管が脆くなる…ということがあるので、(話がややこしくなるが)両者が独立しているわけではない。なので、高血圧の人は注意が必要になるだろう。

脳出血の症状は

脳出血の症状だが…

一般的には頭痛、嘔吐、意識障害片麻痺(かたまひ)が多くの患者さんにみられます。出血部位および血腫の大きさにより症状は違います
出典:脳出血の症状や原因・診断と治療方法

片麻痺」というのは、脳梗塞と同じ症状だ。

脳出血を発症した宮川大助さんの場合は、頭の中で「ブチっ」という音がしたそうだ(おそらく血管が破れる音だろう)。同時に、左半身が痺れだし、床が斜めに見え、真っ直ぐ立つことができなくなったそうだ。※宮川さんの場合は、明らかに高血圧が原因(極度の塩分過多)だった。

高血圧治療との関係

高血圧治療と「脳出血」の関係だが…

血圧の値が高ければ高いほど、脳出血の発症率が高くなることがわかっています。脳出血の患者さんの46%は高血圧の治療中に、24%は高血圧で治療をしていなかった人から起こっているとの報告結果もあります(日本神経治療学会より)。
出典:脳出血の5つの原因と注意すべき症状とは?高血圧は要注意!

脳出血の患者さんの46%が高血圧の治療中に発症した、というのが気になる点だ。

治療を開始してどの段階で発症したのか、のデータがあれば、もっと詳しいことがわかるだろう。もしかすると、初期段階(薬の試行錯誤をしている段階)に、集中しているのかもしれない。

治療中ではあるが、まだ血圧が十分下がっていない…という段階に、集中しているのかもしれない。また、薬の飲み忘れで血圧が上がり、発症する…ということもあるかもしれない。

まとめ

今回は、「脳出血」について書いてみた。

高血圧の人は、「脳出血」に要注意だ。脳梗塞よりも「脳出血」に注意すべきかもしれない。

前回の記事で述べたように、脳梗塞の場合は、高血圧が直接の原因である、とは言い切れない(高血圧とは全く関係のない脳梗塞もある)。だが、脳出血の場合は、比較的はっきり高血圧が直接の原因なのだ。※高血圧以外の原因で、血管が脆くなり発症するケースはあるかもしれない。

ただし、「脳出血」よりも「脳梗塞」に罹患する人の方がはるかに多い。

次回の記事:「脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の違い#3

今回の記事:「脳梗塞脳出血くも膜下出血の違い#2」