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酸蝕歯を予防する方法|お酢を飲む人要注意

以前、高血圧にはお酢が効く、という記事を書いた。

たしかにそのとおりで、お酢をとると血圧が下がる可能性がある。ただし、毎日お酢をとることにはリスクもある。歯の健康を害する可能性があるのだ。※酸蝕歯の問題がある。

今回は、酸蝕歯を予防する方法について書いてみたい。

目次

高血圧の人はお酢を飲む

高血圧の人が血圧を下げるためにお酢を飲む、ということがある。

お酢は、主成分として「酢酸」を含む。この酢酸をとることで、血圧を下げることができるためだ。酢酸をとることで、(身体の細胞からアデノシンという物質が分泌され)血管がひろがり、血圧が下がる、また、酢酸が血圧の上昇に関係するホルモンの働きを抑えるために、血圧が下がる、という説もある。

さらに、お酢をとることで、血中脂質が低下したり、内臓脂肪が減る可能性がある。これらの効果も、高血圧に効く可能性がある。※脂質異常症高脂血症)は、動脈硬化の原因になる。

ただし、残念なことに、このお酢の効果に持続性はない。したがって、毎日お酢を飲む必要がある。※摂取量の目安は、1日あたり大さじ1~1.5杯程度。

酸蝕歯の問題がある

毎日お酢を飲む、ということになると、歯が心配になる。

お酢により、歯がやられないのか…ということだ。これは、酸蝕歯(さんしょくし)の問題だ。

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酸蝕歯(さんしょくし)とは

酸蝕歯(さんしょくし)とは、どういうものだろうか。

歯のエナメル質(表層部分)は硬い組織でできていますが、食事や飲み物に含まれる酸や胃酸に触れると一時的に柔らかくなり、歯のミネラルが失われます。この状態で、歯磨きや、歯ぎしり、食いしばりなどをするとエナメル質が削れやすく、時間の経過とともに歯が薄くなってしまいます。このように酸が主な原因で歯が溶けてしまうことを「酸蝕歯」と言います。
出典:酸蝕歯をご存知ですか? ― 歯の豆知識! / 歯医者さん ネット

「酸蝕」は、酸に蝕(むしば)まれる、と書く。

したがって、酸に蝕まれた歯が、「酸蝕歯」ということになりそうだ。

歯のエナメル質が、食事や飲み物に含まれる酸や胃酸に触れると、一時的に柔らかくなり、「ミネラル」が失われるそうだ。この状態が続くと、まずいのだろうと思う。

※カルシウムは、ミネラルの主成分。

再石灰化 < 脱灰

再石灰化」という言葉を、耳にしたことがあると思う。

唾液が酸を中和して洗い流したり、カルシウムなどを歯の表面に戻す働きを「再石灰化」と呼ぶ。

この身体に備わる自然の働きにより、初期の虫歯などは治る可能性がある。だが、脱灰(酸により歯のカルシウムなどが溶けること)が再石灰化を上回る状態になると、歯が酸に蝕まれる、という状態になり、酸蝕歯になってしまう。再石灰化 < 脱灰」で、酸蝕歯になるのだ

酸蝕歯になると…

酸蝕歯になると、どうなるのだろうか。

外見的には、歯のつやがなくなったり、歯が薄く見えたり…ということがあるようだ。※象牙質の露出により、歯が黄ばんでみえる…ということもあるようだ。

また、冷たいものや熱いものを飲食したときに、歯がしみる…ということもある。

むし歯と症状が同じように感じるが、むし歯との違いは、虫歯菌の関与があるかないかの違い、ということらしい。※虫歯菌は、糖質を利用して酸を作る。

酸蝕歯が自然に治る、ということはない。そして、虫歯と同様に、神経まで侵される…ということがある。なので、酸蝕歯になったら、歯科医による適切な治療を受ける必要がある。

どんな飲み物に注意すべきか

酸蝕歯を避けるためには、どんな飲み物に注意すべきなのだろうか。

昔習った、「pH値」というものを思い出してみよう。

この値が「7」であれば、中性だ

これより小さいと、酸性になり、大きいとアルカリ性になる。酸蝕歯になるかもしれない…という目安は、「5.5」だそうだ。しがたって、5.5以下の飲み物には注意すべき、ということになる。※エナメル質は、5.5だが、象牙質はもっと高い値になる。

東京医科歯科大学の調査によると市販の飲料120種のpH値を測定したところ、実に73%の製品がpH5.5以下であった。調味料やかんきつ類の調査でも多くがエナメル質を溶かすpH値を示した。例としてコーラ飲料はpH2.2で胃酸の数値(pH1~2)に近い(レモンのpHは2.1)。栄養ドリンクは2.5、黒酢飲料は3.1、スポーツドリンクは3.5であった。
出典:酸蝕症 - Wikipedia

高血圧の人が飲む黒酢飲料は、「3.1」だそうだ。

※5.5以下なので、要注意だ。

健康意識の高い人が危ない

結果、健康意識の高い人が酸蝕歯になる、というケースが結構あるようだ。

健康意識の高い人がソフトドリンクを毎日飲む、ということはないが、柑橘類を毎日食べたり、お酢を毎日飲む、ということはある。栄養ドリンクを飲む、ということもあるだろう。

身体に良かれ…と思っていても、「歯に悪い」ということはあるのだ。

酸蝕歯の予防をしたい

したがって、酸蝕歯を予防することが大事になる。

まず、酸性度の高い食品をとった場合は、しばらく歯みがきを控えたい。

朝食で、柑橘類をとったり、柑橘系のジュースを飲んだり、という人がいると思うが、その直後に歯みがきをする、というのは悪手だ。歯みがきまでに、30分は時間を空けたい。

※酸により、柔らかくなったエナメル質の削れを防ぐため。

飲み方を注意する

酸性度の高い食品のとり方を注意したい。

飲み物であれば、チビチビではなく、一気に飲むことだ。口の中に酸性度の高い食品が長くとどまることは、好ましくない。したがって、その時間を短くするために、飲み物であれば一気に飲む方が良い。酢の牛乳割りなどは、一気に飲めばいい。その後は、水やお茶で口をすすぐ。

口をすすぐことで、口内に残った酸を洗い流すことができる。

口をすすげない場合は、ガムを噛んで唾液を出したり、すっぱいものをイメージして、唾液を出すことも有効だろう。※唾液で中和したり、洗い流したりできる。また、再石灰化も期待できる。

就寝前には飲食しない

就寝前には、酸性度の高い食品を飲食しない方がいい。

健康に気を付けている人であれば、寝る前に食べるということはないだろう。だが、喉が渇いたので何かを飲む、ということはあるだろう。そのときに、 柑橘系のジュースを飲んだりしてはいけない。寝ている間は、唾液の量が少なくなるため、酸蝕歯になりやすくなるのだ。

※スポーツ時も同様だ。

 

酸蝕歯を予防する方法 - サマリー

まとめ

今回は、酸蝕歯を予防する方法について書いてみた。

健康意識の高い人が酸蝕歯になる、というケースが結構あるので注意してほしい。血圧を下げるためにお酢を毎日飲んでいたら、酸蝕歯になってしまった…というのは笑えない。身体に良かれ…と思っていても、「歯に悪い」ということはある。このことは、理解しておいた方がいいだろう。

今回の記事:「酸蝕歯を予防する方法」