血圧と季節|春は血圧が上がるのか?
血圧と季節の間には、関係があるのだろうか。
気温の低い冬に血圧が上がり、気温の高い夏に血圧が下がる…ということは、理解できる。では、春に血圧が高くなる…ということは、あるのだろうか。今回はこの話について書いてみる。
目次
血圧が上がっている…
先月こう書いた。
その結果、体重が落ち、内臓脂肪も目に見えて落ちている。おそらく、内臓脂肪が減ったことが、血圧の低下に結びついていると思う。頑固なまでに高かった血圧が、ウソのように正常値まで落ちてきている(自分でもびっくりしている)。
出典:内臓脂肪と血圧の関係
「腹七分」を意識することで食事の量が減り、内臓脂肪が減った。
その結果、血圧も目に見えて下がった、という話だ。この血圧低下を実感したあと、すっかり安心してしまい、ここのところ血圧のことを気にしなくなっていた。
だが最近、動悸を体感するようになり、「これはおかしいな…」と思い、血圧を測ってみたところ、下の血圧が100を超える、という高血圧状態にあることがわかった(汗)。
※動悸の強さを簡単にはかるには、紙を人差し指と親指でつまんでみればいいと思う。これが動悸で揺れるようだと、「動悸が強い」と言えるのではないか。気のせいではない、ということだ。
とにかく、困ったことになった…
なぜ血圧が上がったのか?
なぜ血圧が上がったのか、については定かではない。
先月より、仕事などで感じるストレスが高くなっているとか、運動をしなくなった…というわけではない。また、食生活の(悪い方への)変化もないし、減らした内臓脂肪が再び増えているわけでもない。※生活習慣などの悪化はない。
考えられる原因は、1)季節要因、2)内臓脂肪が減る過程では血圧が低下するが、落ち着くとリバウンドがある(?)、ということだ。※ただし、これらはわたしの仮説にすぎない。
冬は血圧が上がる
冬に血圧が上がることはわかっている。
気温が低下する冬場は、高血圧の人にとっては、注意が必要な季節だ。冬場に血圧が上がる要因は二つある。寒さと食生活の乱れだ。まず、寒くなると、血管が収縮し細くなるため、血圧が高くなる。血管の収縮により、血管が細くなり、血液が流れにくくなるため、カラダが血圧を上げてしまうのだ。
※冬は、5mmHg 程度上昇するという話もある。
出典:高血圧には嫌な季節になってきた
寒さによる血管の収縮があるからだ。
逆に、夏は血圧は上がらない。※一年の内では、低い時期だろう。
問題は春だ。春は血圧が上がるのだろうか?
春は血圧が上がるのか?
気温の上昇とともに血圧は下がる、と考えるのが自然だ。
待ちに待った春。日に日に暖かくなってきますね。
ところでみなさんは、気温が上がると血圧が下がる、ということをご存知ですか。
この季節、冬の間に寒さで縮まっていた血管が広がり、血液を心臓へ戻す力が弱まるため一時的に血圧が下がってしまうのです。
出典:Vol.49 春一番の低血圧にご注意を。|記事詳細|健康常備学|大日本住友製薬
気温と血管の関係を考えると、当然そうなるだろう。
※気温が上がり血管がひろがるため、血圧が下がる、という理屈だ。
一方で、春は血圧が高くなる、という説がある。
中医学的に言うと、春は「肝」の季節。世界の「陽気」が盛んになり始め、体内の陽気も連動して盛んになっていきます。体内に「陰」が充分にあれば、盛んになった陽気も収納しておけますが、陰が不足していると、強くなった陽気が拠り所を失い、上昇を始めます。そうすると、
・めまい
(もわ~んとする。振り返る動きがイヤ)
・頭痛
(首の後ろのひどいコリを伴ったり)
が発生します。めまいがして、首の後ろのコリを伴う頭痛。
これは、まさしく、血圧が上昇した状態です。
出典:春に血圧が上がる理由
う~ん、たしかに最近、首や背中に「こり」を感じている。
春は、飛行機でいえば、離陸の状態で、バランスにおいてリスクが生じる時期、ということなのだろうか。陰が不足している状態、ということなので、もしかすると、この時期は、陰性の食べ物をとるといいのかもしれない。※ただし、根拠はない。
陰性の食べ物については、以前の記事で書いているので、参考にしてほしい。
春の寒暖の差がストレスに?
また、春は寒暖の差があるため、血圧が不安定になる、という説明もある。※たしかに、(三寒四温的な)寒暖の差は、身体にとってストレスになるような気がする。
リバウンドで血圧が高くなる?
これはわたしのオリジナルの仮説にすぎない。※医学、生理学な根拠はない。
先に述べたように、 内臓脂肪が減る過程では、血圧が目に見えて低下するが、一旦内臓脂肪の減少が落ち着くと、(血圧の)リバウンドがあるのではないか?とする仮説だ。
※リバウンドが「血圧上昇」ということだ。
さらに、内臓脂肪の蓄積により、血圧が高くなる。
血圧を上昇させる物質の分泌が増えるため、血圧が上がる、ということだ。
先に述べた、悪玉コレステロールが高血圧を引き起こす、ということもある。
1)血液が流れる空間が狭くなること(血管壁が厚くなること)、というのは、コレステロールが血管壁に蓄積されることにより、生じることだ。その結果、血液の流れる空間が狭くなるため、血圧が上がってしまうのだ。
出典:内臓脂肪と血圧の関係
このように、内臓脂肪が減ることだけでも、血圧を下げる要因になるので、内臓脂肪が増えたわけでもないのに、血圧だけ「リバウンドする」ということは、あまり考えられない。しかし、もしかすると何らかの原因で、そういうことがあるのかもしれない。※そう考えないと辻褄が合わない。
結局、何が原因なのかはわからないが、血圧の再上昇は困ったことだ。
今、頭を抱えている状態だ。
まとめ
今回は、春は血圧が上がるのか、というテーマで書いてみた。
単純に気温のことだけで考えると、血圧は(冬と比較すれば)下がりそうな気がする。だが、寒暖の差が大きく不安定な時期だ…と考えると、血圧が上がってもおかしくないような気もする。
正直どちらもアリだ。血圧が下がれば、暖かい気温で下がった…ということになり、血圧が上がれば、寒暖の差が大きく不安定な時期だから…ということになる。これが現在の私的な結論だ。
今回の記事:「春は血圧が上がるのか?」