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牛乳は健康に良いのか悪いのか?

牛乳は健康に良いのだろうか?

私は牛乳を飲むことは健康に良い、と思っていたが…異なる複数のソースから、牛乳を飲むことは必ずしも健康に良くない(もっと言うと悪い)という話を聞いた。これが事実だとすると、私の牛乳に対する認識は間違っていた、ということになる。※ちなみに、私は牛乳を毎日飲んでいる。

今回は、「牛乳は健康に良いのか悪いのか?」について書いてみたい。

目次

牛乳は完全栄養食品?

牛乳は、「完全栄養食品」だと言われることがある。

完全食(かんぜんしょく)とは、健康を維持するために必要な栄養を豊富に含んだ食品、あるいは食事であるが、これだけを食べて健康を維持できるものではない。
出典:完全食 - Wikipedia

だが、厳密に言えば、「完全栄養食品」ではないようだ。

※厳密な定義をもとにすると、「完全栄養食品」というものはないそうだ。

よく、牛乳と鶏卵を完全栄養食品というひともいますが、栄養(特にたんぱく質の組成)バランスが良いことから言い慣らされているもので、牛乳にはヒトに必要な栄養素のうち、ビタミンC、D、鉄分や食物繊維などが不足しています。

出典:牛乳の成分に関するQ&A | 牛乳と健康 |Jミルク

牛乳には、ビタミンC、D、鉄分や食物繊維などが不足しているそうだ

※ただし、母乳は乳児にとっては、「完全栄養食品」と言え、同様に、牛乳は子牛にとっては、「完全栄養食品」と言える(その時期は、母乳や牛乳だけで健康を維持できるからだろう)。

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人には濃すぎる?

牛乳は人には濃すぎる、という意見がある。

牛乳はヒトには濃過ぎる、即ち、"成長促進剤"としての意味を 持ちます。成長促進剤は、裏を返せば、"老化促進剤"にもつながります。
出典:「牛乳」是か非か?(上) 牛乳は子牛のもの 人のものではない!

「成長促進剤 ≒ 老化促進剤」ということらしい

子牛は牛乳を飲むことで、2年足らずで体重が約20倍になるが、人の場合は、約3倍程度だそうだ。つまり、牛乳にはそれだけの大きなエネルギーがある、ということになり、それを(牛のように成長しない)人が飲むのはどうか?という話だ。

たしかに、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」になる可能性は、あるかもしれない。牛乳を飲むことが、「老化促進」になるのであれば、さすがに躊躇せざるを得ないが、本当だろうか…。

日本人向きではない?

そもそも牛乳は、日本人向きではない、という意見もある。

体の中でも、腸のつくりは民族間でかなり異なる。人類の長い歴史の中で酪農民族であるヨーロッパ人は乳糖を分解できる小腸が形成されていったが、農耕民族の日本人は牛乳を飲む必要がなかったため乳糖を分解するような腸にはならなかったのだ。
出典:第3章 これがあなたの体を疲れさせている食品だ

牛乳に含まれる乳糖を分解するためには、「乳糖分解酵素」というものが必要になるのだが、日本人には、この酵素がうまく働かない…という人がそこそこの割合で存在するのだ。

※牛乳を飲んだら下痢をする、という人は、このタイプの人だ。

高血圧の人は牛乳を控えた方がいい?

高血圧の人は、牛乳を控えた方がいいのかもしれない。

牛の体温は、40℃前後とヒトより数度高いため乳脂肪の融点も高く、その分、牛より低いヒトの体内では乳脂肪が固まり易くなるのです。心臓の冠状動脈で固まると心筋梗塞、脳の血管で固まると脳梗塞脳卒中というようにリスクが高まるのです
出典:その68.「牛乳」是か非か?(上) 牛乳は子牛のもの 人のものではない!

牛乳に含まれる乳脂肪というのは、融点が高いため、人の身体の中では固まりやすくなるそうだ。

動脈硬化が進んだ人の場合は、この固まった乳脂肪により、脳梗塞心筋梗塞のリスクが高くなる、という理屈だ(血液の成分が悪い方に変わる、ということだろうか?)。

もしそうであれば、 高血圧の人は、牛乳を控えた方がいいのかもしれない。

カルシウムをとれない?

牛乳を飲めば、カルシウムをとれる、というイメージがある。

わたしも中学生ぐらいのとき、「身長が伸びるから」ということで、牛乳をたくさん飲んでいた記憶がある。当時は、カルシウムをとりたければ、牛乳を飲む、ということが当たり前だったように思う。※身長を高くしたければ牛乳を飲め、という感じだった。

ところが、そう単純な話ではないらしい。

カルシウムをとるために飲んだ牛乳のカルシウムは、かえって 体内のカルシウム量を減らしてしまうという皮肉な結果を招くのです。
出典:その69.「牛乳」是か非か?(下) 牛乳の飲み過ぎこそ骨粗鬆症を招く

牛乳を飲む ⇒ 血中のカルシウム濃度が上昇 ⇒ 血中の余剰カルシウムを腎臓から尿に排泄

という身体のメカニズムがあるそうだ。

引用元の記述には、その結果、「かえって、体内のカルシウム量を減らしてしまうという皮肉な結果を招くのです」とある。この点については、正直よくわからない。

余剰のカルシウムを排泄するだけであれば、体内のカルシウム量が減ることはないのではないか…とも思う。※増えることはあるだろう。

リンがカルシウムを排出する?

牛乳に含まれる「リン」がカルシウムを排出する、という話がある。

牛乳に含まれる、カルシウムとリンの割合は以下のとおりだ。

牛乳100g中の主要栄養素:
カルシウム:110mg
リン:93mg
出典:牛乳の成分に関するQ&A | 牛乳と健康 |Jミルク

リンには、カルシウムを体外に排出する、という働きがあるそうだ。

リンにはカルシウムを体外に排出する作用があるため、牛乳を飲んでも牛乳に含まれるカルシウムはリンとともに流れ出してしまうのです。しかもそのリンは、私たちの体内にあるカルシウムまで奪ってしまうのですから恐ろしいことです。
出典:それでも薬剤師は薬を飲まない p.74

つまり、牛乳を飲んでも、カルシウムは排出される、ということだ。

引用元の文献には、「私たちの体内にあるカルシウムまで奪ってしまう」と書いてある。つまり、牛乳を飲んでも(排出されるので)カルシウムをとることにはならないし、そればかりか、(もともと体内にある)カルシウムまで失うことになる、ということだろうか。

※そうであれば、怖い話だ。

そんなことはない…という意見もある

この意見に対する反論もある。

カルシウムとリンの摂取量の比率(Ca:P)は1:1が理想とされていますが、1:0.5~2の範囲であれば、カルシウムの吸収・利用に支障がないとされています。牛乳のCa:Pの比は1:0.85であり、カルシウムの吸収・利用にはなんら問題はなく、骨や歯の形成・維持に適切な割合となっています。
出典:全国牛乳商業組合連合会

こちらによると、「(牛乳におけるリンの存在は)カルシウムの吸収・利用にはなんら問題はなく、(牛乳におけるカルシウムとリンの割合は)骨や歯の形成・維持に適切な割合となっている」ということになる。※正反対の見解だ。

こうなると、どちらの話が本当なのかわからなくなる(笑)。

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以下の記事を参考に、情報の真否は各自で判断してほしい。

どういう利害を持った人が情報を発信しているのか、見極めることも大事だ

※今のところ、牛乳の摂取をやめることは考えていない。

まとめ

今回は、牛乳と健康について書いた。

牛乳にはいろいろな話があるが、わたしは(巷で流れている)牛乳のデメリットについて、あまり気にせず牛乳を飲んでいる。ただ、水の代わりにゴクゴク飲むのはやめよう…とは思っている。

乳脂肪が心臓の冠状動脈で固まると心筋梗塞、脳の血管で固まると脳梗塞脳卒中というようにリスクが高まる…という話が気になるためだ。高血圧の人は、この点には留意した方がいいのかもしれない。※水代わりにゴクゴク…というのは、やめた方がいいかもしれない。

今回の記事:「牛乳は健康に良いのか悪いのか?」