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内臓脂肪と血圧の関係

ここのところ、血圧が低下してきている。

実はこの記事を書いてから、食べる量に関する意識が変わった。

腹七分を意識するようになったのだ(「腹七分」を意識すると、実際は腹八分ぐらいにおさまるようになる)。そして、これまでからすると、ちょっと考えらえないことだが、空腹を感じることが身体にいいことだ、と認識するようになった

その結果、体重が落ち、内臓脂肪も目に見えて落ちている。

おそらく、内臓脂肪が減ったことが、血圧の低下に結びついていると思う。頑固なまでに高かった血圧が、ウソのように正常値まで落ちてきている(自分でもびっくりしている)。

今回は、内臓脂肪と血圧の関係について書いてみたい。

目次

内臓脂肪とは?

身体の脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪がある。

皮膚の下につく、いわゆる「つまめる脂肪」が皮下脂肪で、腹筋と内臓の間(お腹まわり)につく脂肪が内臓脂肪だ。皮下脂肪は女性につきやすく、内臓脂肪は男性につきやすい

※皮下脂肪より、内臓脂肪の方が代謝がいいそうだ(代謝が活発)。なので、「腹七分」を意識することで、(短期間で)目に見えて落ちたのだろう。

内臓脂肪は、見た目には太っていない普通の体型の人でも、蓄積している可能性がある。

これは、自分でお腹の出具合を確認すればわかることだ。お腹がポコッと出ているようであれば、内臓脂肪がついている、としていいだろう。

内臓脂肪は、高血圧もそうだが、生活習慣病と密接な関係があるので、注意が必要だ。

内臓脂肪のデメリット

内臓脂肪が必要以上に増えると、悪影響が出てくる。

動脈硬化を防げなくなる

まず、動脈硬化を防げなくなる、というデメリットがある。

動脈硬化を防ぐ、「アディポネクチン」という体内物質がある。

内臓脂肪が過剰に蓄積すると、血圧を低下させたり、傷ついた血管を修復して動脈硬化を防いだりするアディポネクチンの分泌が減少します。
出典:高血圧になると腎臓にも影響がある

内臓脂肪の蓄積により、この物質の分泌が減ってしまうそうだ。

※「アディポネクチン」には、血管を修復する働きがある。

太りやすくなる

また、太りやすくなる、ということがある。

脂肪がたまりすぎると、レプチンの分泌が過剰になっても満腹中枢が適切に反応しない状態となります。
出典:メタボリックシンドロームのメカニズム(2)

身体の脂肪が増加すると、レプチンという体内物質の分泌が増え、食欲を抑えようとする。食欲を抑えて、それ以上の脂肪の蓄積を防ごうとするのだ。

しかし、内臓脂肪が過剰にたまってくると、レプチンの分泌の効果が薄れてくるそうだ。つまり、レプチンに対する身体の抵抗性が増すために、食欲を抑えることができず、太りやすくなってしまうのだ。※満腹中枢が、レプチンに対し適切に反応しなくなる。

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悪玉コレステロールが増加する

内臓脂肪が増えると、悪玉コレステロールも増える。

内臓脂肪が増えると、超悪玉(小型LDL)コレステロールが増加します。
出典:内臓脂肪がなぜ問題なの?

増えた脂肪が分解され、血液中に入りやすくなるため、コレステロールが増加するようだ。

コレステロールには善玉と悪玉があり、善玉コレステロールが増えるのであれば問題ないのだが、悪玉コレステロールが増えると問題になる。

内臓脂肪が増えることで生じる脂質異常症は、血液中の善玉(HDL)コレステロールの減少と、中性脂肪の増加を引き起こします。
出典:コレステロールと内臓脂肪「内臓脂肪が引き起こす動脈硬化

善玉コレステロールは減少する、との話もある。

内臓脂肪の蓄積 ⇒ 脂質異常 ⇒ 善玉コレステロールの減少 + 中性脂肪の増加

ということらしい。そうであれば、内臓脂肪を蓄積することで、善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増える、という最悪の状況になる可能性がある

※これは、全くうれしくない話だ。

インスリンの働きが悪くなる

内臓脂肪の増加で、インスリンの働きが悪くなるそうだ。

インスリンとは、血糖値を下げるホルモンだ。食事をして血糖値が上がると、身体はインスリンを分泌して、血糖を一定に保とうとする。もし、インスリンの働きが悪くなり、血糖値を下げられなくなると、血糖の高い状態が続くため、糖尿病ということになってしまう。

血圧が高くなる

さらに、内臓脂肪の蓄積により、血圧が高くなる。

血圧を上昇させる作用のアンジオテンシンの分泌を高めます。内臓脂肪がたまると分泌が増加して、血圧を上昇させ、高血圧を招く一因となります。
出典:メタボリックシンドロームのメカニズム(2)

血圧を上昇させる物質の分泌が増えるため、血圧が上がる、ということだ。

先に述べた、悪玉コレステロールが高血圧を引き起こす、ということもある。

1)血液が流れる空間が狭くなること(血管壁が厚くなること)、2)ホルモンの働き、により、悪玉コレステロールは、高血圧を引き起こすのだ。※高血圧と悪玉コレステロールが、密接に関連していることがわかる。
出典:高血圧とコレステロールの関係

1)血液が流れる空間が狭くなること(血管壁が厚くなること)、というのは、コレステロールが血管壁に蓄積されることにより、生じることだ。その結果、血液の流れる空間が狭くなるため、血圧が上がってしまうのだ。※悪玉コレステロールが高血圧を引き起こす、ということになる。

血圧が下がる可能性がある

高血圧の人に限ることではないが、必要以上の内臓脂肪は減らした方がいいだろう。

高血圧の人は、内臓脂肪を減らすことで、血圧を大きく下げることができるかもしれない(わたしの場合は、かなり下がっている)

内臓脂肪が必要以上かどうかは、BMIなどの計算結果や電子体重計で判断できるようだ。それらが面倒だ、という人は、見た目で判断してもいいと思う。

※お腹の出具合で判断する、ということだ。

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内臓脂肪が必要以上かどうかはともかく、高血圧で悩んでいる人は、内臓脂肪を減らすことにチャレンジしてもいいと思う。わたしの場合は、血圧を下げるために「腹七分」を意識したわけではないが、思わぬ効果に驚いている次第だ(瓢箪から駒のような感覚だ)。

まとめ

今回は、内臓脂肪と血圧の関係について書いてみた。

内臓脂肪のデメリットを整理すると、1)動脈硬化を防げなくなる、2)太りやすくなる、3)悪玉コレステロールが増える、4)インスリンの働きが悪くなる、5)血圧が高くなる、の5つだ。

健康リスクを下げるために、内臓脂肪は減らした方がいいだろう。※高血圧の人に限る話ではない。

追記:内臓脂肪を減らすことで血圧がかなり下がった…と書いた。たしかに、内臓脂肪が減る過程で血圧が大きく下がったのだが、内臓脂肪の減少が一服すると、元にもどってしまった。なので現在は、内臓脂肪を減らすだけでは、血圧を大きく下げることができないのでは…と考えている

とは言え、余計な内臓脂肪は減らした方がいいだろう。

今回の記事:「内臓脂肪と血圧の関係」