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座ることがなぜ健康に悪いのか?

あなたは、座って仕事をする時間が長くないだろうか。

座ることが健康に良くない、という研究発表が注目されている。

そのせいか徐々に、座りっぱなしで仕事をすることは健康に悪い、というコンセンサスができつつあるようだ。そして、その情報に反応した会社が、立って仕事ができるように、立ち机などを用意するケースも出てきている。私も座っている時間が長いので、この問題は他人事ではない。

今回は、座ることがなぜ健康に悪いのか?について書いてみたい。

目次

長く座ることが健康に悪いという研究が…

「座ることが健康に悪い」という研究が、あちこちから出てきている。

米国の先行研究では、余暇のテレビ視聴による「座位時間」が1日2時間未満の成人を基準にした場合、2~4時間未満、4時間以上と座位時間が増えるにつれて総死亡リスクが11%ずつ上昇。また、冠動脈疾患死亡リスクが18%上昇することが示唆された。
出典:座りっぱなしの弊害は喫煙に匹敵?1時間につき5分、歩くこと

アメリカの先行研究では、座る時間が長くなるにつれて、死亡リスクが高くなる、という結論になっているそうだ。ここに出てくる冠動脈とは、心臓の筋肉に酸素や栄養を送る動脈のことだ。

心臓のまわりを冠で覆うように走っていることから、冠動脈と呼ばれている。

この冠動脈が硬化して血管が詰まると、心筋梗塞に至る可能性がある。※冠動脈疾患は心臓への血流を遮断するため、最悪死に至ることがある。高血圧の人には怖い話だ…。

長く座ることで寿命が縮む?

長く座ることで寿命が縮む、という研究結果もある。

椅子に座り続けることで、寿命にも影響があるという研究がスウェーデンで発表されています。
出典:座りすぎることで人生を損している!? 様々なリスク

これはスウェーデンの研究だ。

テロメア」という、遺伝子の中にある構造体があるそうだ。

この構造体が寿命に関係しているそうだ。そして、座る時間が長くなると、テロメアの劣化が進むそうだ(テロメアの劣化が進むと寿命が短くなる…ということのようだ)。

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動かないことが健康に悪い

一方で、座ることと死亡リスクは無関係、とする研究もある。

研究チームは、5千人以上の参加者を16年にわたって追跡調査した結果、家庭であれ職場であれ座位の時間と死亡リスクの上昇には関連がみられないことを発見したという。
出典:長時間座ることそれ自体は健康に悪くない

ただし、当該研究者は、座ろうが立とうが「動かなければ」健康に有害だ、としている。

つまり、普段座ってPCを操作している人が、立ってPCを操作したところで、健康リスクに変わりはない…ということだ。

健康には、単に座るか立つかではなく、身体を動かすことが大事だ、としている。なので、長く座る人とこまめに動く人の間には、死亡リスクに差異があるのだろう。

※どのみち、長く座ることは健康にはNGだ。

座り続けると血流が悪くなる

長時間座ることが健康に悪い理由として、血流が悪くなる、ということがある。

座っていることではじめの1時間で血液を循環させるのに必要な血管の機能が50%も低下することがわかったそうです。
出典:座りすぎることで人生を損している!? 様々なリスク

たしかに、じっとしていると、血流は悪くなるのだろう。

※乳しぼり効果を享受できないためだ。

インディアナ大学での研究では、座り始めから1時間経過した時点で、血管の機能が50%も低下することがわかっているそうだ。

骨盤から太ももを走る動脈が座ることで折れ曲がるため、血流が悪くなるそうだ。

※大腿動脈の画像は上記のサイトで確認できる。

酵素の働きがとまる

座ることで、脂肪の燃焼に関係する酵素の働きが止まるそうだ。

座っている間は、筋肉の収縮がなくなります。その結果、脂肪を燃焼する酵素が働かなくなってしまい、病気になりやすくなるようです。
出典:座りすぎは健康に悪い?!

※筋肉の収縮なし ⇒ 血流が悪くなる、ということもある。

座ると下半身の筋肉の収縮がなくなるため、脂肪の燃焼に関係する酵素の働きが悪くなるそうだ。以前の記事で述べたように、人の筋肉の70%以上が下半身にあるため、下半身を動かすことが大事なのだ。ここまでの話では、座り続けることはどうも分が悪い。

運動で座ることの悪影響を、相殺することはできないのだろうか?

運動で打ち消すことはできない

残念ながら、運動習慣でこの悪影響を相殺することはできない。

なんと運動をしているにもかかわらず、テレビをみたり車通勤をしたりと、座っている時間が長い男性ほど、心臓病による死亡リスクが高かったのです。
出典:座りすぎは健康に悪い?!

これは、残念なお知らせだ。

早朝走るなどの運動習慣を持っていても、長時間座ることの悪影響を打ち消すことはできない、ということだ。なので、「自分は運動しているから大丈夫」とはならないのだ。このあたりは、勘違いしやすいので注意したい。※食べ過ぎの悪影響など、運動で打ち消すことのできるものもある。

座りすぎの対策

座りすぎの悪影響に対する対策はシンプルだ。

1)座る時間を減らす
2)座ることに対して「休憩」を入れる

1)座る時間を減らす、ことは、仕事の関係で難しい…という人が結構いると思う。

だが、プライベートで座る時間を減らすことは可能だ。仕事から自宅に戻ったあと、ソファに座りっぱなしでテレビを見て…という人はいないだろうか。この時間を改善すればいいのだ。

2)座ることに対して「休憩」を入れる、については、仕事中でも実践できるはずだ。

1時間に5分の散歩の効果で、大腿動脈の機能が正常に保たれることが示されたのだ。
出典:座りっぱなしの弊害は喫煙に匹敵?1時間につき5分、歩くこと

5分/1時間休憩を入れる

血流の悪化を防ぐためには、1時間に5分「休憩」を入れるといいそうだ

立つだけで効果がある、とする意見もあるが(大腿動脈が伸びるので効果はあるだろう)、下半身の筋肉を収縮させるために、歩いたり、階段の上り下りをした方がいいだろう。

※そうすることで、乳しぼり効果を享受することができる。

わたしはタイマーを使って、面倒だが1時間毎に「休憩」をとるようにしている。長時間座ることの害を知らなかった…という人は、同様の対策をとった方がいいと思う。

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座ることがなぜ健康に悪いのか - サマリー

まとめ

今回は、座ることがなぜ健康に悪いのか、について書いてみた。

座りすぎは健康に良くないし、運動習慣で座りすぎの悪影響を相殺することができないので、座る時間を減らしたり、座ることに対して休憩を入れるしかない。

わたしはどうも、座ったままで長く作業をしたい方なので、休憩を入れる…というのが苦手だ(面倒に感じる)。だが、健康のことを考えると、そうした方がいいだろう。

※現在は、タイマーで強制的に休憩を入れるようにしている。

今回の記事:「座ることがなぜ健康に悪いのか」