血圧を薬なしで下げる!

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いい医者を見分ける|どの医者を信用したらいいのか?

既報のとおり、女優の川島なお美さんがお亡くなりになった。

女優の川島なお美さんが胆管がんのため54歳で亡くなった。2013年夏に腫瘍が見つかり、2014年1月には約12時間にわたる腹腔鏡手術を受けていたが、2015年9月24日夜、都内の病院で息を引き取った
出典:川島なお美さん、手術後は「民間療法」に専念していた

※54歳という若さだった。

手術の後は、抗がん剤放射線による治療を一切受けず、「民間療法」を取り入れていたと報じられている。このことは、最後まで女優として仕事をするために、抗がん剤放射線による治療の副作用を嫌い、それらの治療を受けなかった…と解釈されているようだ。

※川島さんは、今月7日にイベントに出席している。最後まで仕事を果たした…ということになる。

ご本人のブログに、気になる記述がある。

そこに至るまでには
とんでもない
医者もいました

出典:川島なお美オフィシャルブログ

具体的な内容は、ソースを確認していただくとして…

信頼できる医師を見つけることはできたが、それまでが大変だった…と吐露している。

彼女クラスの有名人であれば、信頼できる筋から紹介を受けて医師にかかっているはずだ。それにもかかわらず、信頼できる医師を見つけるのが難しかった…ということであれば、我々一般人は途方にくれる。だが、信頼できる医師を見つけることは(工夫次第で)できるのだろうと思う。

この記事では、信頼できる専門家(医師など)の選び方について書いてみたい。

目次

肩書きだけで信用してはいけない

我々には、「肩書き」で人を判断する傾向がある。

有名大学を出ているから優秀なはずだ、博士号を持っているから、持っていない人よりも優秀なはずだ…この思い込みは危険ですらあると思う。実践の場(医師であれば臨床の場)では、肩書きはほとんど関係ないからだ(ただし、関係のある専門的な肩書きは一部ある)。

博士号を持っていない人の方が…

たとえば、わたしは大学・大学院でさまざまなドクター・非ドクターと接してきたが、

ドクターの方が「教え方が上手だ」と思ったことはない。逆に、ドクターの方が独自のこだわり(マイルール)のキツい人が多く、偏屈で柔軟性に欠ける…という心証を抱いている。

※もちろん、個別にみるとすばらしい「教師」もいる。

学問的な業績の優劣はともかく、「教える」という点(実践の場からの観点)から見ると、(あくまでもわたしの印象だが)ドクター・非ドクターの間に差異はないか、後者の方がいいぐらいだ。※博士号を持っていない分、非ドクターが頑張る、ということがあるのかもしれない。

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本物の専門家なのか?

専門家とひと口にいっても、はっきりいってピンキリだ。

本物の「濃い」専門家がいれば、そうでない「薄い」専門家もいる。

その分野の知識や経験が薄くても、専門家と名乗る人がいる。また、本人が名乗らなくても、故意にミスリードして、相手にそう思わせようとする場合がある。似たような分野でも、少し違っただけで専門家としてはいけないケースがあるのだ。

また、ペーパーの学問だけで、実践経験の少ない人物を専門家としていいのかどうか…疑問がある。社会人であれば日々実感していると思うが、実践から学ぶことが、山のようにあるからだ。

なので、「本物の専門家なのか?」と問うことが必要になる。

自分(あなた)に対して誠実なのか?

わたしはこの点が非常に大事だと思っている。

たとえば、ある架空の健康情報番組があるとしよう。

番組の制作者は、視聴率を上げることにこだわる。そのためには、内容に「エッジ」を効かせたり、「インパクト」を持たせたりすることが必要だ…そう考えるかもしれない。

※「盛る」ということだ。

これが行き過ぎると、科学的根拠そっちのけで、自分たちのストーリーに沿った情報だけをつなぎあわせて、あの手この手で筋の悪い番組を作ることになる。

その無理筋の番組に権威や説得力を持たせるのが専門家だ。白衣を着た専門家が、番組の中で制作者の意図どおりの発言をする。

さて、この専門家はあなた(視聴者)に対して誠実だろうか

薬を出し過ぎでは…

また、あなたは安易に薬をもらいすぎた…と感じることはないだろうか?

たとえば、生活習慣病は薬で根治できない(対症療法に過ぎない)と分かっているのに、健康診断→メタボ判定→薬漬けの構図は一向に変わりません。本来は必要のない薬を使うことで、逆に体の調子が悪くなったり、期待をし過ぎてしまうことだってあります
出典:【BOOK】勝間和代さん「専門家はウソをつく」 意見のうのみは危険!

もらった薬を使わずに、そのまま捨ててしまった…という経験がないだろうか?

高血圧で薬を処方された時のはなし

わたしが高血圧で医師にかかった時、その医師は血圧測定+簡単な問診後、すぐに薬を処方した。

医師と対峙した時間は数分程度だろう。そのとき、わたしは高血圧の薬に関する知識は全くなかった。これを飲んだら高血圧が治るんだ…程度の極めて浅い考えしか持っていなかった。

なので、医師に何も質問しなかったが…

後で調べて、高血圧の薬というのは対処療法にすぎず、一生飲み続けなければいけない可能性がある、ということを知った(これは精神的にも経済的にも大変だ…)。さらに、もし薬を飲み始めて自分の判断で勝手にやめると危険だ、という話も耳にした。

キチンとした説明が必要

つまり、高血圧の薬を飲み始めるというのは、大きな判断なのだ。

そうであれば、そのあたりのことを、薬を処方する前にキチンと説明してほしかった…というのが偽らざる気持ちだ。だがそうはいっても、その医師を責めるつもりは毛頭ない。

仕組みの問題があるからだ。現在のような大人数の「飛び込み」の患者(顧客)を1人の医師(開業医)でさばく仕組みでは、医師はひとりひとりの患者に丁寧に時間をかけることができない。また、そうすると、利益的に不利になると感じる(必ずしもそうではないと思うが…)だろう。

誠実な医師であれば…

ただ、もしわたしが患者に対して誠実な医師であれば、まず、丁寧に患者の生活習慣の聞き取りをして、生活習慣を改善するための具体的なアドバイスをするだろう。

その後、数ヶ月様子(生活習慣の改善の実施状況、それに伴う血圧値の推移など)を見ながら、投薬するかどうかの判断をするだろう。※緊急度が低い場合。

また、あらかじめ薬のことや治療方針を患者に伝え、生活習慣の改善により自力で血圧を下げるように促す。※薬を飲む精神的・経済的負担を考えれば、(正確な情報を伝え、負担を意識させることで)患者自身の生活習慣改善のモチベーションが上がるはずだ。

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患者が不信感を抱くことになる

これは、高血圧をみる医師全般にお願いしたいことだが…

上で述べたように都合はあると思うが、すぐに投薬するにしても、薬に関する説明や治療方針はキチンと説明してほしい

今は大抵の情報(玉石混交ではあるが…)がネットから入手できる。論文も読める。こんな大事なことを説明されていなかった…と思うと、患者が不信感を抱くのは当然のことだからだ。

まとめ

信頼できる専門家の選び方について書いた。

我々は「肩書き」で人を判断する傾向がある。この思い込みは危険ですらある。

人を見る目を曇らせてしまうからだ。相手の肩書きをみて「すごい!」と思ったら、「ちょっとまてよ…」に変えた方がいいだろう。※判断するための有効な肩書きは一部あるのだが、素人にはわかりにくいことが多い(なので、多くの場合、聞いても「すごい!」とは思わない)。

専門家とひと口にいっても、はっきりいってピンキリだ。

中には、故意にミスリードして、相手に自分を専門家だと思わせようとする場合があるので注意したい。似たような類似の分野でも、少し違っただけで専門家としてはいけないケースがあるのだ。また、実践経験の浅い人物を専門家としていいのかどうか…は微妙だ。

自分に対して誠実か

最後に、自分(あなた)に対して誠実なのか?私はこの点が非常に大事だと思っている

たとえば、医師であれば、「自分の家族でも同じ処置をするのか?」ということだ。ただし、直接そういう質問をしても無駄だ。「あなたにはしますが、家族にはしません」と答える医者はいないからだ。

顧客と自分の(ビジネスの)利益が相反する場合というのがある。

問題は、そのとき、その専門家がどのような判断を下すかということだ。主に自分の利益を優先させる専門家であれば、パスした方がいい。相手の利益に興味や関心がない専門家はパスだ。

もし、その専門家が医師であれば、人生を左右する大変な不利益を被る可能性がある。

今回の記事:「いい医者を見分ける|どの医者を信用したらいいのか?」