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ストレスをためない考え方をする

あなたは、ストレスをためない、または解消することができているだろうか。

ストレスを感じると、単純に嫌な気持ちになる。

場合によっては、心臓がドキドキしたり、呼吸が速く浅くなったり、手のひらに汗が滲む…ということもある。さらには、震えることもあるだろう。これらは、ストレスに対する体の反応で、「ストレス反応」というものだ。ストレス反応を感じると、急に自信がなくなり不安になったりするものだ。

なので、ストレスをどのようにためずに解消するのか、というところがポイントになる。

目次

よくあるストレス解消法は

ストレスを解消する

まずは、よくあるストレス解消法からみてみよう。

よくあるのは、運動する、アウトプットする、読書する、寝る、といったものだ。運動すれば、多少は気持ちが晴れる。話すなり書くなりして、アウトプットすれば、モヤモヤが整理でき、多少はスッキリした気分になる。寝ることができれば、次の朝は気分が少しは変わっているだろう。

読書はストレス解消に役立つ

読書がストレス解消に効く、という研究もある。

読書のストレス解消効果は、なかなかたいしたもので、散歩やコーヒーブレイクよりも効果があるそうだ。ただし、本を読んでいる間は、本に没頭する必要がある。読書の最中にストレスの原因を思い出すようだと、(本の文字が頭に入らなくなり)効果は限定的になるだろう。

※これらのストレス解消法は、すでに多くの人が知っていると思う。

ストレスを受けると死亡リスクが高くなる?

ストレスを受けると死亡リスクが高くなる、という話がある。

ある調査によると、前年に強いストレスを受けた人は、死亡するリスクが43%高くなるそうだ。この結果を聞くと、「さもありなん」と思うが、そう単純な話でもない。

このことは、「ストレスが健康に害を及ぼす」と信じていた人にのみあてはまることだそうだ。

同様のストレスを受けた人でも、ストレスが害になると思わない人の場合は、死亡するリスクが高くなることはない。それどころか、ストレスをさほど受けていない人と比べても、死亡リスクが高くなることはなく、逆に低くなるそうだ。※かなり驚きの調査結果だと思うが、どうだろうか。

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ストレスに対する考え方を変える

つまり、「ストレスが健康に害を及ぼす」と信じることが体に悪いのだ。

なので、ストレスに対する考え方を変えれば、ストレスに対する体の反応を変えることができる、ということになる。

ストレスを受けると、心臓がドキドキし、呼吸は速く浅くなり、手のひらに汗をかいたりする。こういうストレス反応があると、不安のあらわれか、ストレスに対し対応できていないしるしか、ひいては自分は小心者か…と考える。

そうではなく、この反応はポジティブなものだと考えるのだ。ストレス反応は、体に活力を与える、体が課題に挑戦できるよう準備しているあらわれである、と考える。つまり、ストレス反応は「有用なもの」と考えるのだ。※ストレスに対する考え方を変えた方が、いい結果になる。

不安やストレスの解消になる

具体的には、心臓のドキドキは行動に備える準備、呼吸の変化は問題なく、脳により多くの酸素を送り込むためのものだと考える。

そう考えれば、不安やストレスの解消になり、もっと自信が持てるようになる。

さらに、ストレスに対する体の反応も変わる。

通常のストレス反応では、心臓がドキドキし、血管が収縮する。このような状態が長く続くことは、当然、体にとってよくないことだ。ところが、ストレスに対する考え方を変えると、心臓のドキドキはあるものの、(マクゴニガル博士によると)血管の収縮は起こらなくなるそうだ。

※血管の収縮が起こらない方が体にいい。

ストレスと付き合うことを目指す

実はストレスを取り除くよりは、ストレスと上手に付き合うことを目指した方がいい。

もし、大事なプレゼンやスピーチの前に、心臓がドキドキし、呼吸が速く浅くなり、手のひらに汗をかく…というストレス反応が起こったら、むずかしい課題に立ち向かおうとしている自分を体が助けようとしている、と考えればいい。

そうすれば、ストレス反応が健康的なものになる。

先に述べたように、心臓のドキドキは残っても、血管の収縮は起こらなくなったりするのだ。こういうメカニズムがわかれば、安心してストレス反応を受け入れることができるのではないだろうか。

※もっと自信を持てるようになる、ということも大きなメリットだ。

ストレスにより社交性が増す

ストレスにより、自分の社交性が高まる、ということがある。

オキシトシンというホルモンがある。これは人と抱擁するときに出るホルモンなので、「抱擁ホルモン」とも呼ばれる。オキシトシンは神経ホルモンで、脳の社会的本能を調整している。このホルモンは、ほかの人と親密な関係を強めるような行動を促す。

オキシトシンは、親しい人との身体的接触を望むようにしたり、共感力を上げ、人を進んで助けたいと思わせたりする。このオキシトシンは、実はストレスホルモンなのだ。そして、アドレナリンが心臓をドキドキさせるのと同じように、先に述べた好ましいストレス反応を起こすのだ。

オキシトシンには、心臓を守る、強くする、という働きもある。

人を思いやる

強いストレスを受けたら、人を思いやることに時間を費やせばいい。

ほかの人を思いやることに時間を費やすと、強いストレスを経験しても、ストレスが原因の死亡リスクは上がらないそうだ。

人を思いやることが、自己の回復力につながるためだ。誰かに嫌な思いをさせられたときは、ほかの人にやさしくする…という人がいるが、この行動は実に正しいのだ。

ストレスに対しどのように考え、行動するかでストレスの経験が変わる、ということだ。

ストレス反応が自分を助けてくれると思えば、ポジティブな生物学的反応が起きる。ストレスを経験している人に手を差し伸べれば、自分の中に回復力が芽生える、ということになるのだ。

※人と良い関係を作るきっかけにもなるだろう。

 

ストレスをためない考え方 - サマリー

まとめ

今回は、ストレスをためない・解消する考え方をする、というテーマで書いた。

今回の大事な話は、「ストレスに対する考え方を変えましょう」ということだ。

「ストレスが健康に害を及ぼす」と信じることは、実は体に悪い。逆に、「ストレス反応はポジティブなもの」と考えると、不安やストレスの解消になるし、ストレス反応が健康的なものになるのだ。

ストレス反応が健康的なものになれば、血管の収縮などは起こらないし、自分の社交性を高めることができる(人とのつながりを求めるようになる)。人を思いやり、ストレスを経験している人に手を差し伸べることで、自分のストレスに対する回復力を育てることもできるのだ。

今回の記事:「ストレスをためない考え方をする」

参考:TED: How to make stress your friend | Kelly McGonigal