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血圧が上がる・下がる|早朝高血圧と夜間高血圧の違いは

血圧に変動がある、ということは、ご存じだと思う。

1日の内でも血圧は上下するが、高血圧の人が気にするのは「血圧が高くなること」だ。血圧が高くなっても、適正な範囲内でおさまるのであれば問題ないが、その範囲を超えると問題が生じる。

今回は、早朝高血圧や夜間高血圧など、血圧が高くなるケースについて考えてみたい。

目次

血圧は変動する

血圧が変動することは、多くの人がご存じだと思う(血圧の日内変動)。

たとえば1日で考えると、何もなくても時間帯で血圧が変動するし(最低になるのは午前3時ごろ、最高になるのは起床時)、仕事や心配ごとで大きいストレスを感じたり、怒ったり緊張すれば、血圧は上がる。風邪や睡眠不足でも、血圧は上がる。

※運転中も血圧が上がるそうだ。

逆に、運動直後やぬるめのお湯にのんびりつかると、血圧は下がる(運動中は血圧が上がる)。もう少し長いスパンで考えると、季節の変化により血圧も変動する。一般的な傾向として、寒い時期は血圧が上がり、暑い時期は血圧が下がる…ということがある(個人差はある)。

朝高く夜低い、冬高く夏低い

自分の血圧のデータをみても、朝高く夜は朝より低いという傾向がある。

また、夏よりも気温の低い冬に血圧が高くなる…という傾向がある。また、自宅で血圧を測るときよりも病院で測った方が、数値がやや高めになる…という傾向もある。

このように血圧は、かなり変動するのだ。

早朝高血圧

高血圧の人の中には、早朝に特に血圧が高くなる…という人がいる。

高血圧の人の内、早朝高血圧の人は、2~3割を占めるそうだ。「早朝に血圧が高いのは、当たり前ではないか…」と思うかもしれないが、血圧は午前3時ごろを底に、そこからゆっくり上がっていく…というのが本来の形になる。

だが早朝高血圧の人の場合は、早朝に急激に血圧が上がり、一気に頂点に達してしまう…という形になる。早朝に脳梗塞心筋梗塞などがよくおきるが、早朝高血圧と関連があるとされる。

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2つのタイプがある

早朝高血圧には、2つのタイプがあるそうだ。

夜明け頃から朝にかけてぐっと血圧が上がって(具体的には就眠前と比較して20mmHg以上上昇する)くるタイプと夜中もずっと血圧が高いタイプです。
出典:原口内科・腎クリニック

普通の人であれば、夜になると副交感神経が優位になり血圧が下がる。

しかし早朝高血圧の人は、夜になっても血圧が下がらなかったり、先に述べたように、早朝に急激に血圧が上がり、一気に頂点に達してしまう…ということになるようだ。

それには、「仕事だから、起きなければいけない」、「今日はこれだけ仕事がある」、「早く起きないと、朝食を食べる時間がなくなる」などという感情が、関係しているのかもしれない。

※ちなみに高齢になると、交感神経が強く働くそうだ。

早朝高血圧の原因は…

この早朝高血圧の原因だが、「加齢のせい」ということもあるが、「自律神経失調」ということもあるようだ。

交感神経の活発化を副交感神経が抑えることができれば、血圧の上昇はゆるやかなものになるが、できなければ急激なものになってしまう…ということだ。

つまり、副交感神経がうまく働かない「自律神経失調」ということだ。

夜間高血圧

「夜間高血圧」というものもある。

夜になると、血圧が下がるのが普通だ。交感神経優位から副交感神経優位に変わるので、血圧が下がるのだ。だが、夜になっても血圧が下がらないケースがある。これを夜間高血圧という。

軽症の高血圧の人は、昼間は血圧が高いが、夜になると血圧が下がる…というパターンを毎日繰り返している。だが重度の高血圧の人になると、そのパターンがくずれ、夜でも血圧が下がらない…という状態になってしまう。こうなると、重大な問題が生じる。

夜間に血圧の下がらない方(夜間高血圧)は、将来、心臓や脳の臓器の障害、すなわち心臓の左室肥大や多発性脳梗塞などにかかる頻度が高く、脳や心臓疾患の発症により長生きしにくいと言われています。
出典:脳神経外科 山本クリニック

夜に血圧が下がらない…ということは、「内臓が休めない」ということでもある。

高血圧自体による血管などへのダメージもあるため、「将来、心臓や脳の臓器の障害、すなわち心臓の左室肥大や多発性脳梗塞などにかかる頻度が高くなる」ということになる。

夜間高血圧=仮面高血圧

夜間高血圧というのは、診察室で血圧を測ってもわかることではない。

なので、夜間高血圧(早朝高血圧も同じ)は、「仮面高血圧」とも呼ばれる。患者自身が血圧を測定して調べるしかないのだ。

ここ1~2週間、寒くなり出してから「夜でも血圧が下がらない…」という好ましくない現象が起こりだした。日によっては、朝よりも夜の方が高い…ということもある。寒さのせいなのか何なのかよくわからないが、注意した方がよさそうだ。※半身浴で血圧を下げてみようと思う。

白衣高血圧

「白衣高血圧」というものもある。

47人の高齢の方について、診察室へ入る後と前でどれくらい血圧が変動するかを調べたところ、診察室へ入っただけで17mmHgくらい血圧が上がることが分かったと言います。
出典:脳神経外科 山本クリニック

診察室で血圧を測ってもらうと、いつもより高い値が出る。

こういう人は、「白衣高血圧」の人だろう。診察室では、普段とは違うシチュエーションになることによる緊張、「ここで高い値が出たらどうしよう…」という不安もあるだろう。

いろいろ考える人は、高い値が出たら薬を勧められるかもしれない…そして、それを断り切れないかも…と不安になるかもしれない。これらの不安が、血圧を押し上げているのだ。

白衣高血圧は多い…

「白衣高血圧」の人は多いようだ。

「47人の高齢の方について、血圧の変動を調べたところ、診察室へ入っただけで17mmHgくらい血圧が上がることが分かった」ということなので、総じてシチュエーションの変化が血圧を変動させる…と考えていいのだろう。

わたしも値が高く出過ぎて、「深呼吸をしてください」と言われ、再度測ったことが何度かある。それにしても、「17mmHg」というのは大きな変化だ。

逆白衣高血圧もある

ちなみに、「逆白衣高血圧」というものもあるそうだ。

これは白衣高血圧とは逆で、診察室よりも家庭で測る血圧の方が高くなる…という現象だ。

この原因はよくわからないが、もし逆白衣高血圧であれば、家庭で血圧を測らない限り異常を発見できない…ということになる。こちらの方が白衣高血圧より脳梗塞心筋梗塞の発症リスクが高くなる…という話もあるので、注意する必要がある。※病院で正常とされる可能性がある。

高血圧に対する不安

高血圧に対する不安から、血圧が上がる…ということがある。

軽い高血圧ですが治療で血圧は安定しています。ある時、何かのストレスで不安が強くなります。特に夜に多いようです。その時自分の血圧を測ると、200mmHg前後かそれ以上に跳ね上がっています。不安はさらに増大し、高血圧によるパニックのアリ地獄に嵌まり込みます
出典:けやき坂クリニック

血圧を測ってみると、「いつもより高い」ということがある。

そんなときは、やはりドキッとする。普段から血圧を測っている人は、血圧が高く血圧のことを気にしている人だ。ただでさえ血圧が高いのに、いつも以上に高い値をみると、ドキッとして不安になるのだ。

不安になると、血圧が上がってしまう。普段以上の高血圧の状態に不安が加わるので、血圧的には非常にマズいことになる。

そんなとき、パニック状態になる人もいるようだ。わたしも血圧を測ってみると、「いつもより高い」ということがある。そんなときは、深呼吸をしてもう一度測るようにしている。

そうやって血圧の値が下がるのを確認しないと、不安になるためだ。

深呼吸などの対策を…

高い血圧の値を見てパニックになりそうなときは、深呼吸をしたり、可能であれば半身浴をして「血圧を下げる」という行動が有効ではないかと思う。

血圧は精神的な動揺でも上がるので、深呼吸をして気持ちを落ち着かせれば下がることが多い。それでもダメな場合は、半身浴をすることだ。

※今のところ半身浴が最も効果的だ…という心証を持っている。

 

血圧の変動|早朝高血圧と夜間高血圧の違い - サマリー

まとめ

今回は、血圧が高くなるケースについて書いた。

今回の記事で書いたのは、1)早朝高血圧、2)夜間高血圧、3)白衣高血圧、4)高血圧に対する不安を感じる、の4つだ。

先にも書いたが、ここ1~2週間、「夜でも血圧が下がらない…」という状態になっている。もしかすると、「夜間高血圧ではないか…」と不安になっている状態だ。

早朝高血圧の人にも、夜になっても血圧が下がらなかったり…という症状があるようなので、早朝高血圧の可能性もある。このように不安になったり、疑心暗鬼になると「高血圧に対する不安」のところで書いたように、かなりマズい状態になる。

毎日半身浴ができればいいのだが、なかなかそういうわけにもいかない。

血圧のデータを取りながら、「どうしたものか…」と悩んでいる最中だ。近々医師に会う機会があるので、そのときに質問や相談してみたいと思う。

今回の記事:「血圧が上がる・下がる|早朝高血圧と夜間高血圧の違いは」