血圧を薬なしで下げる!

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薬の飲み忘れを防ぐには…降圧剤などの飲み忘れを防ぐ

薬をもらっても、飲み忘れる…ということがないだろうか。

たとえば、頭痛など症状があることで苦しい、薬で早く治したい…という意識があれば、薬を飲み忘れることはないが、血圧を下げるための降圧剤などは、飲み忘れる可能性がかなりあると思う。

今回は、薬の飲み忘れを防ぐ方法について書いてみたい。

目次

高血圧の薬を飲まない

高血圧の薬を飲まない、という人がいた。

※興味深いエピソードを耳にしたので紹介したい。

その人は、高血圧で医者にかかっていた(以下、Aさんとする)。

そして、薬(降圧剤)を毎日飲むよう医師に指示されていた。おそらくAさんは、かなりの高血圧だったのだろう。しかしAさんは、毎日薬を飲むことができず、その結果、(高血圧が原因の)胸の痛みなどで、入院するはめになったそうだ。

医師はAさんに、薬を飲まないとそのような症状が起こる、と警告していたようだ。

※その警告どおりになってしまった。

事情を知っている身内の人が、Aさんに「なぜ薬を飲まなかったのか?」と質問したそうだ。そのときのAさんの答えは、「薬を飲むことを覚えていられないから」というものだった。

高血圧の人が薬を飲む数値

余談になるが、高血圧の人が薬を飲む血圧値について、少し書いておこう。

一般的には、まず生活習慣の修正(食塩摂取の制限、野菜・果物の積極的摂取、コレステロール飽和脂肪酸の摂取制限、適正体重の維持、アルコール摂取量の制限、運動、禁煙など)を1~3ヵ月程度行い、それでも血圧値が140/90mmHg未満に下降しなければ、薬を飲む必要があります。ただし、血圧値が 180/110mmHgを超える重症高血圧の場合は、生活習慣の修正と同時に薬を飲む必要があります。
出典:高血圧Q&A|血圧ドットコム

血圧ドットコムによると、140/90mmHg 以上、ということになる。

数ヶ月、生活習慣の改善を行って、140/90mmHg 未満にならなければ、薬を飲む必要があるそうだ。この数値は、あくまでも目安だ。これは、1日の平均血圧ということだろうか…。

わたしの場合は、この数値を平均で超えているかもしれない。

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薬を飲むようになった

その後、Aさんは薬(降圧剤)を飲むようになった。

入院に懲りたため…だと思ったが、そうではないようだ。

Aさんが薬を飲むようになった原因は、医者を変えたことだった。

Aさんが最初にかかっていた医者は、患者に対し厳しめの医者だったが、次の医者はそうではなかったようだ。その新しい医者は、薬を飲むことについて、Aさんとよく話し合ったそうだ。

その医師はAさんに、「1日の内でいつ薬をを飲めば良いと思うか」と尋ねたそうだ。この「1日の内でいつ薬をを飲めば良いか」という質問は、医学的に重要な意味を持たない。

医師は他の目的があって、あえて尋ねたのだ。

Aさんはその質問に対し、すこし考えた後で、「寝る前が良い」、「寝る前にコップ1杯のミルクを飲む習慣があるので、そのミルクで薬を飲めば忘れない」と答えたそうだ。

そして、以前とは違い、毎日薬を飲むようになったそうだ。

薬を飲むようになった原因

薬を飲まなかったAさんが、飲むようになった原因は何だろう。

ひとつは、医者を変えたことだ。以前の医者は、やや高圧的で、Aさんはその医師のことがあまり好きではなかった。だがAさんは、新しい医師に対しては、好印象を抱いている。

好きな人が言うことであれば…というのはあると思う。

習慣に組み込んだ

もうひとつは、薬を飲むことを習慣に組み込んだ、ということだ。

前述したように、Aさんには、「寝る前にコップ1杯のミルクを飲む習慣」があった。その習慣に薬を飲むことを組み込んだため、忘れずに飲むことができるようになった、ということだ。

習慣に組み込むことは、薬を飲むために最適化する、ということになる。

自分で選択した

医師はAさんに、1日の内でいつ薬をを飲めば良いと思うか、と尋ねた。 医学的に重要な意味を持たない質問であったが、Aさんに選択肢(選択権)を与える、という意味があったのだ。

※この医師は、患者の自律性を尊重した。

この医師の気の利いた計らいにより、Aさんは「自分で選択した」という意識を持つようになり、薬を飲むことに対する責任感が芽生えた。薬を飲むことに限らず、ほかのことでもそうだが、「自分で選択した」という意識を持つことができれば、自律的になり「内発的な動機づけ」も高くなるのだ

会社の会議でもそうだろう。自分が関与しなかった会議の決定事項は、それほど守ろうという気持ちが起きないが、自分が関与した会議のそれは、守ろうという気持ちになる。

お薬カレンダーを使う

テクニカルな方法についても、紹介しておきたい。

お薬カレンダーとは、壁掛け型のカレンダーに薬を入れるポケットがついているもの、と考えればいいだろう。縦軸は曜日(月曜日~日曜日)、横軸は「朝・昼・夜」などとなっており、朝・昼・夜それぞれに飲む薬を収納できるようになっている。

このお薬カレンダーの特長は、1)壁に掛けられる、2)視覚的に確認できる、3)目に入りやすい、ということだろう。目に入りやすい壁に掛けておけば、否が応でも目にとまる。また、飲んだか飲まなかったのか、ひと目でわかる…というのも優れた点だ。

人の記憶とは曖昧なもので、薬を飲んだのか飲まなかったのか、わからなくなることがある。当日のことなのに、前日との記憶とごちゃ混ぜになったりして、確信を持てなくなってしまうことがあるのだ。

お薬カレンダーを使えば、この問題は解消できるだろう。

デメリットは、曜日がわからなくなると、間違えてしまう、ということだ。今日飲んだと思ったら、実は昨日のところを見ていた…ということはあり得る。

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オルグリップにも使える

今回は、薬の飲み忘れを防ぐ方法について書いた。

私が特に有効だと思うのは、習慣に組み込む方法だ。

Aさんには、「寝る前にコップ1杯のミルクを飲む習慣」があり、 その習慣に薬を飲むことを組み込んだため、忘れずに飲むことができるようになった。この話は大いにヒントになる。

薬を飲むこと以外にも応用できるのだ。

血圧を下げる方法に、タオルグリップ(タオル握り)という方法がある。

ハンドグリップでは、1)30%程度の力で、2)2分握って1分休むを、3)左右2回ずつ、4)週3回行うと、血圧を下げる効果がある、ということがわかっている。
※減塩や有酸素運動よりも、血圧低下の効果が高いようだ。
出典:タオルグリップで血圧を下げる

血圧を下げるために効果のある方法だとされている。

しかし、これを続けることが結構むずかしいのだ。毎日やろうと思っても、簡単にやることを忘れたりしてしまうのだ。そこで、「毎日行う習慣に組み込む」ということをする。

毎日歩く人であれば、2分間でどれぐらいの距離を進めるか、はかってみればいい。そして、その距離の間グッと拳を握りしめればいいのだ。布を丸めたものでも、握りしめればいいだろう。

※さすがに、タオルを持って歩くのは恥ずかしい(笑)。

ここからここまでの間は、拳を握りしめると決めて行えば、それも習慣になる。習慣になってしまえば、特に何も考えなくても、自動的にできるようになる。そうすれば、しめたものだ。

このように、習慣の力を上手く使えばいいと思う。

まとめ

今回は、薬の飲み忘れを防ぐ方法について書いてみた。

薬を飲むことを習慣に組み込めばいい。Aさんには、「寝る前にコップ1杯のミルクを飲む習慣」があった。その習慣に薬を飲むことを組み込んだため、忘れずに飲むことができるようになった。

このAさんと同じことをすればいいのだ。

薬は食後に飲むことが多いと思うが、たとえば朝食と降圧剤をセットにすればいい。朝食の締めを降圧剤にして習慣にすれば、降圧剤を飲み忘れることはなくなるだろう。

今回の記事:「薬の飲み忘れを防ぐには…降圧剤などの飲み忘れを防ぐ」

参考文献:人を伸ばす力