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パンにマーガリンは危険?…食べない方がいいのか

マーガリンは危険なので、パンに塗って食べない方がいいのだろうか?

実は先日、マーガリンを含む菓子パンを買ってしまった。そのときは、なんとなく買ってしまったのだが、「そういえば、マーガリンは健康に良くないという記事を見たことがある…」と思い当たり、そのパンを食べる前に、マーガリンの健康への影響についてまとめてみたいと思ったのだ。

まとめの結果によっては、もったいないが廃棄することも考えている。

今回は、マーガリンの危険性について書いてみたい。

目次

トランス脂肪酸の問題

マーガリンといえば、トランス脂肪酸の問題があるようだ。

マーガリンに含まれる、トランス脂肪酸とは何者なのだろうか?

※その言葉を耳にしたことはあるが、よくわからない。

これは植物油に水素を添加し、脱臭処理や高温高圧処理する課程で作られるもので、人間の体がうまく利用出来ない有害物質です。もう少し専門的に説明すると、トランス型脂肪酸は人間の体に取り込まれても細胞膜などの膜組織に都合よく収まらないもので、多量に膜組織に取り込まれた場合膜が構造的に弱くなり、有害成分の侵入を許しやすくします。結果、ガンになりやすくなったり、病原菌やウイルスに対して抵抗力がなくなったりするのです
出典:健食Style - 認識している?マーガリンなどの加工植物油脂の危険性!

トランス脂肪酸は、人間の体がうまく利用出来ない有害物質だそうだ

トランス脂肪酸が細胞膜などの膜組織に大量に取り込まれた場合、その膜が構造的に弱くなり、有害成分の侵入を許しやすくなる。その結果、がんになりやすくなったりするそうだ。

悪玉コレステロールが増える

また、トランス脂肪酸が体内に入ると、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす、とされる。悪玉コレステロールの増加は、高血圧の人にとっては注意すべきことだ。

悪玉コレステロールが血中で増加すると、コレステロールが血管壁に蓄積されてしまう。その結果、血液が流れる空間が狭くなる(同時に血管壁は厚くなる)。狭くなった部分に(以前と)同じ量の血液を流そうとすれば、流速を増やすしかない。その結果、圧力(血圧)が高くなってしまうのだ。
出典:高血圧とコレステロールの関係

善玉が減り悪玉が増えることで、動脈硬化が進み、血圧が高くなってしまうためだ。

※心臓病のリスクが高くなる…ともいわれる。

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トランス脂肪酸を含む食品

トランス脂肪酸は、あらゆるものに使われているそうだ。

ジャンクフードはもちろんのこと、ケーキやアイスクリーム、レトルトカレーやインスタント麺などにも含まれている。家庭で使う油にも、トランス脂肪酸が使われているそうだ。

※日本では、表示義務なし。

メーカーに含有率を尋ねてみると…

以下の引用元では、18社の食品について、調査したそうだ。

その結果、3社だけ含有量を開示しない会社があった。
出典:危険なトランス脂肪酸、含有量ワースト5のマーガリン!

その内の3社は、トランス脂肪酸の含有量の開示をしなかったそうだ。社会的な責任の大きい大手企業が、これだけ騒がれているトランス脂肪酸の情報について開示しない…というのは、問題があるように感じる。※情報を公開している会社の食品を買った方がいいだろう。

なぜ、マーガリンなのか

なぜ、マーガリンが特に問題視されるのだろうか。

ワースト5は、パン3~5枚ほど食べると基準値オーバーのレベルだ。
出典:危険なトランス脂肪酸、含有量ワースト5のマーガリン!

それは、トランス脂肪酸の含有量が多い、というイメージがあるためだ。

そして、見た目からしてもマーガリンは油油しているので、「わかりやすい」ということもある。マーガリンの場合は、市販のものをパン3枚に塗って食べると、基準値を超える可能性があるそうだ。もちろん、先にも述べたが、トランス脂肪酸は、あらゆるものに使われている。

ケーキ、ドーナツ、揚げ物…

水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッドショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。
出典:すぐにわかるトランス脂肪酸:農林水産省

植物油にも、トランス脂肪酸が含まれている。

なので、「マーガリンだけを気にしておけばいい…」ということでもなさそうだ。おいしくて油っぽいものには、トランス脂肪酸が含まれている、と考えた方がよさそうだ。

諸外国の取り組み

トランス脂肪酸の規制措置(含表示義務)を実施してる国がある。

アメリカ、カナダ、スイス、デンマークオーストリアシンガポールなどだ。

表示義務を課す国は多い

トランス脂肪酸の表示義務を課す国は多い。

北米では、カナダ、アメリカ、アジアでは、中国、台湾、韓国などが表示義務を課している。また、自主的な低減措置を実施している国として、英国、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、UKなどがある。ではなぜ、日本では表示義務がないのだろうか?

日本で表示義務がない理由

まず、WHOの定めた摂取量の目安をみてみよう。

トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告をしています。日本人が一日に消費するエネルギーは平均で約1,900 kcalですので、平均的な活動量の場合には一人一日当たり約2グラム未満が目標量に相当します。
出典:すぐにわかるトランス脂肪酸農林水産省

1日あたり、2g未満(1%未満)だそうだ。

農林水産省によると、私たちが1日にとりいれるトランス脂肪酸の量は、0.92~0.96gだそうだ。総エネルギー摂取量に直すと、0.44~0.47%でWHOの基準を下回る。

※別の調査でも、0.3~0.6%。

つまり、私たちが1日にとりいれるトランス脂肪酸の量は、WHOの基準をかなり下回るため、トランス脂肪酸に注目して問題にする必要はない…ということのようだ。

1成分だけに注目するよりも…

1成分だけに注目するよりも、脂質そのものなどに注目した方がいい…ということもある。

現状の(日本人の)摂取量に問題がないため、問題のある脂質そのものの摂取量に注目した方がいい、という理由で、トランス脂肪酸の規制措置や表示義務がないようだ。

含有量は減っている

また、トランス脂肪酸の含有量は減る傾向にあるそうだ。

やはり、これだけトランス脂肪酸にスポットが当たり、問題になっているため、食品事業者が自主的にトランス脂肪酸の含有量を減らしているようだ。このような業界の自主的な取り組みも、トランス脂肪酸の規制措置や表示義務を設けないことの後押しになっている可能性がある。

ただし、このような危惧はある。

以前は日本のテレビでよく見かけたマーガリンのCMだが、2006年のアメリカでのトランス脂肪酸の表示義務の開始を境に見かけなくなった。マーガリンメーカーは家庭でトーストにつけて食べるための食品としては積極的に売り込むことを控えるようになったようだ。その代わりにマーガリンはショートニングや「植物性油脂」に姿を変えて大量生産されてコンビニなどで売られる菓子やパンに入り、またファーストフードやファミリーレストランの調理油になって使用も消費も広がったトランス脂肪酸の摂取は目に見えにくい形に変化していったのだ。
出典:「マーガリン=健康的な植物油」はウソだった

ミスタードーナツなどでは、この課題に取り組み、トランス脂肪酸を大幅に抑えたオイルを使用しているそうだ。このような会社の製品を食べて応援する、というのもひとつの手だ。

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マーガリンは食べない

さて、わたしがつい買ってしまったマーガリンを含む菓子パンの行方だが、捨ててしまうのはもったいないので、マーガリンの部分を削ぎ落して食べることにした。

削ぎ落しても、パン生地に染み込んでいる部分があるので、トランス脂肪酸を食べてしまうことになるが、そこまで神経質になることもないだろう。もったいないので、おいしくいただく。

まとめ

今回は、マーガリンの危険性について書いてみた。

正確に言うと、トランス脂肪酸の危険性だ。トランス脂肪酸については、先にも書いたが、マーガリンだけを気にしておけばいい…ということではない。

おいしくて油っぽいものには、トランス脂肪酸が含まれている、と考えて摂生したいと思う。

その手の食べ物はおいしく感じるが、毎日食べるのはまずい。「たまに」でいいだろう。毎朝パンにマーガリンを塗って食べる…ということは、しない方がいいように思う。

今回の記事:「パンにマーガリンは危険?…食べない方がいいのか」