血圧を薬なしで下げる!

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味噌汁と血圧の関係は…味噌は血圧を下げるのか上げるのか?

味噌=塩分がたくさん含まれている、というイメージがある。

味噌の味の濃さからくるイメージだろうか…もし、味噌に塩分がたくさん含まれている、ということであれば、高血圧の人は、味噌汁などの摂取を控えた方がいいのかもしれない(塩分が血圧を上げる可能性があるため)。このあたりのことについて、はっきりしないので整理してみたい。

味噌汁は好きなので、気になるのだ。今回は、味噌と血圧の関係について書いてみる。

目次

味噌に関する基礎知識

味噌の分類は、以下のとおりだ。

米みそ - 大豆と米を発酵・熟成させたもの
麦みそ - 大豆と大麦又ははだか麦を発酵・熟成させたもの。
豆みそ - 大豆を発酵・熟成させたもの。
調合みそ - 上記の各みそを混合したもの。または、その他のみそ。
出典:味噌 - Wikipedia

米味噌が全体の8割を占めるそうだ。※ちなみに、信州味噌は米味噌。

聞きなれない、麦味噌、豆味噌、調合味噌については、それぞれ全体の1割以下になる。※わたしは、調合味噌の存在を知らなかったが、「赤だし味噌」が調合味噌に該当するそうだ。

味噌の色による分類もある。味噌を色で分けると、1)白味噌、2)赤味噌、3)淡色味噌、という分類になるそうだ。淡色味噌というのは、黄色の色味を帯びた淡い色の味噌になる。

白味噌赤味噌の違い

白味噌赤味噌の違いは、原料ではなく「作り方」にあるそうだ。

どちらも基本的な原料は同じで、蒸したり煮たりした大豆に米麹、塩を混合し熟成させて作ります。赤味噌は大豆を蒸し、白味噌は大豆を煮るところが違います


色の違いは、発酵に際しておこる「メイラード反応」が原因でおこります。「メイラード反応」は、原料である大豆などのアミノ酸が糖と反応して褐色に変化する現象です。大豆の浸水時間を長くし、高温で長時間蒸すと、たんぱく質が熱変性して酵素により分解が促進されるため、濃い赤味噌になります。
出典:お味噌の赤味噌と白味噌の違いは何?

赤味噌は大豆を蒸し、白みそは大豆を煮て作る。口当たりだが、赤味噌は辛口が多く、白味噌は甘みがあるそうだ。※そのほか、味による分類もあるそうだ(甘味噌、甘口味噌、辛口味噌)。

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味噌の効果

味噌には健康などに良い効果がありそうだ。まず、味噌には美肌効果があるそうだ。

マルコメ東京工科大学応用生物学部美科学研究室(前田憲寿教授)との共同研究により、味噌には肌の保湿やきめを改善する効果のあることが発見された
出典:味噌 - Wikipedia

味噌には、メラニンを抑制する効果があるそうだ。

味噌に含まれる「リノール酸」という物質が、メラニンの生成を抑制するようだ。また、 味噌に含まれる「イソフラボン」、「ビタミンE」などにも、美肌効果があるようだ。

メラニンは、「しみ・そばかす」の原因になる。

ガンに対する抑制効果がある?

味噌には、ガンに対する抑制効果があるかもしれない。

動物実験では、肺癌、胃癌、乳癌、肝臓癌、大腸癌の抑制効果が認められ、味噌の熟成度が高いほど効果が高かった。
出典:味噌 - Wikipedia

この件については、論文も発表されているようだ。

①みそはがんのリスクを下げる
●1日3杯以上のみそ汁で乳がんの発生率が40%減少(厚生労働省研究班 2003年) 
●みその塩分は胃がんを促進しない(広島大学・渡邊敦光名誉教授 2006年)
●喫煙者が毎日みそ汁を飲むと死亡率は低下する(国立がんセンター・故平山雄博士 1981年)
出典:みその効用 | みそ健康づくり委員会/ 味噌の公式サイト

味噌がガンを抑える根拠については、以下のとおりだ。

みその中には、酵素酵母の働きにより、脂肪酸エチルという物質ができています。この脂肪酸エチルが、がんを引き起こす物質(変異原)の力を失わせるのです。
このほかにも、みそ中の酵母、乳酸菌、麹菌に、変異原性物質を除去する効果があることがわかっています。また、大豆からの蛋白質やフラボノイドががんに有効なのではないかという意見もあります。
出典:タケヤみそ|みそ健康レポート

また、味噌に含まれるイソフラボンが、乳がんの発症率を抑える、という話がある。

3杯以上なので、3食すべてで味噌汁を飲む必要があるのだろうか…

一度の食事で2杯飲む、という手もあるがわたしには無理だ(笑)。みなさんも、体が欲していなければ、無理をしない方がいいと思う。※本末転倒になるようなことはしない方がいい。

血圧を下げる可能性がある

味噌をとることで、血圧が下がる可能性がある。

実験結果では、どんなたんぱく質でも血圧が下がるのではなくて、やはり、みそ抽出物、あるい'は大豆たんぱくを与えたときにのみ下がること、みそのたんぱくの中には、主に血圧を下げるような方向に働く物質がある、あるいは消化過程で出てくるということが証明されたといえます。
出典:石井味噌の味噌の科学-味噌で血圧が下がる?

これは動物実験だが、人にも同様の効果が期待できる。

みそ汁の具に入れる野菜、芋類などに多く含まれるカリウムは、収縮している血管を拡張させる作用があるとされています。また、具に使われるわかめなどの海藻に多く含まれるマグネシウムは、カルシウムが細胞内に流入するのを抑えます。

 

野菜を煮ると、カリウムマグネシウムの一部は煮汁に溶けてしまいますが、これをそっくり摂取することができるみそ汁は、余分な塩分を体外へ排出する働きがあり、日本人の食生活に欠かせない機能食といえます。
出典:みその知識

味噌汁の具の作用もある。味噌汁という形であれば、具材に含まれるカリウムマグネシウムを無駄なくすべて摂取できる、ということだ。とにかく、高血圧の人にはうれしい効果になる。

味噌汁の塩分は問題なし

味噌汁には塩分が多く含まれているのでは…と思うかもしれない。

わたしにも、何となくそんなイメージがあった。だが…

味噌汁の摂取量と血圧の関係性について、東京都内にある病院の人間ドックを受診した現在治療中の者を除く男性102名を調査。その結果、味噌汁の摂取頻度と血圧の間にはあまり関連性がないことがわかりました
血圧の上昇を気にして、味噌汁を減らすことはあまり意味のあることではないのです。
出典:石井味噌

味噌汁の摂取量と血圧には相関がないそうだ。

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その理由だが、

「みそ汁の塩分量自体がさほど多くない上に、30%のキャンセル効果も加わりますから、血圧を気にしてみそ汁を控えることにあまり意味はありません。また、みそには抗酸化作用があることが確実視されていて、健康維持や生活習慣病予防効果なども期待できます
出典:みそ汁の塩分は、高血圧に影響しない - President Online

まず、味噌汁の塩分量は多くの人がイメージするほど多くない(1~1.3g程度)。

そして、味噌汁から塩分を摂取した場合、塩分が血圧に及ぼす悪影響の30%は、キャンセルされるそうだ。その理由は、1)味噌汁からとった塩分は排出されやすい、2)味噌汁の成分が血管を拡張する、ということらしい。※動物実験の結果だが、人にも同様の効果が期待できるようだ。

つまり、高血圧だから味噌汁を飲まない、としても意味がないということだ。わたしはなんとなく味噌汁はラーメンの汁と同じで、たくさん飲まない方がいい…と思っていたが、その認識は誤りのようだ。※むしろ、普通に飲んだ方が味噌汁のメリットを享受できるので、体にいいだろう。

味噌汁は好きなので、高血圧とは関係ないと知り、安心した次第だ。

今回の記事:「味噌汁と血圧の関係は…」