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高血圧の人は「筋力アップ」した方がいい

高血圧の人は「筋力アップ」した方がいいだろう。

前回のエントリでも述べたが、これまでわたしは、ウォーキングなどの有酸素運動をすることばかりに意識をとられ、筋力を高めることについては、あまり関心がなかった。

逆に、(筋力アップのための)無酸素運動をすると、血圧を高めることになるので、危険ではないか…と思っていたぐらいだ。だが、少し考え方が変わってきた。

筋トレでマッチョになる必要はないが、少なくとも、筋力低下を避ける努力は必要なのだ。※特に筋力アップのための努力をせず、放置すれば、加齢とともに筋力低下が進む。

今回は、「筋力アップ」について書いてみたい。

目次

筋力低下の原因

筋力低下の原因は主に二つある。「加齢」と「運動不足」だ。

加齢とともに、筋肉は衰える。筋肉が衰えれば、筋力は低下する。

加齢とともに、下半身の筋肉が落ちた…と感じる人は多い。やや太かった足が細くなって、スッキリした…と喜んでいる人がいるかもしれないが、それは筋肉が落ちているのだ。体にとって決して好ましいことではなく、(実は)喜んでいる場合ではないのだ。

筋肉が衰えるということは、1)筋肉繊維の減少、2)筋肉繊維の萎縮、ということだ。加齢による筋肉の衰えは、主に後者の 2)筋肉繊維の萎縮、ということだそうだ。

40歳から注意した方がいい

40歳~筋肉繊維の萎縮が始まるとされる。

萎縮が主な原因だと述べたが、加齢にともない、1)筋肉繊維の減少、もあるようだ。

筋力は、20代をピークにして、低下し、60代になると、低下の度合いが一気に増えるそうだ。※ただし、高齢者でも筋力トレーニングにより、筋力をアップすることはできる。

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運動不足による筋力低下

当たり前の話だが、運動をしないと筋力は低下する。

ギブスで固定することや宇宙空間での無重力は筋肉を使わない極端な例ですが、このような場合、筋力は一日に約1%低下します。筋肉の衰えを防ぐ方法は、身体を動かして筋肉を使うことです。
出典:筋肉の衰えを防ぐには

全く筋肉を使わない場合は、筋力が1日1%低下するそうだ。

足の骨折を経験した人であればわかると思うが、ギブスをとった後は、見るも哀れな(げっそりとした)足と対面することになる。ギブス使用中は、全く足を使用しないため、極端に筋肉が落ちてしまうのだ。

※落ちた筋肉を元に戻すのは、容易ではない。極端に筋肉を落とすと、完全には戻らない、と考えた方がいいのではないだろうか。わたしの足も骨折後、完全には元にもどっていない。

下半身が問題

筋肉量の低下という点からみれば、下半身が問題になる。

※人の筋肉の70%以上は、下半身にあるそうだ。

下肢の低下率は上肢に比べ3倍大きいことが解っています。老化は足からと言われますが、その通りです。また筋肉を構成する筋繊維でみると、その数は20歳代に比べ80歳代で半減します。
出典:筋肉の衰えを防ぐには

下肢の筋肉量の低下率は、上肢に比べ3倍大きいことがわかっているそうだ。

老化は足からやってくる…ということだ。下半身の筋肉というのは、心臓と関係がある。下半身の筋肉が収縮することにより、血液が心臓に戻る、というメカニズムがあるためだ。

下半身を鍛えることが喫緊の課題になる

したがって、下半身の筋肉量の低下などにともない筋肉の働きが悪くなると、血液が心臓に戻りにくくなる、という弊害が発生するのだ。これは、血流が悪くなる、ということだ。

血流が悪くなれば、高血圧につながる可能性がある。そして、各臓器にもダメージを与える可能性がある。しがたって、「下半身を鍛える」ということが、喫緊の課題になるのだ。

筋力アップのメリット

筋力アップのメリットをざっと挙げてみたい。筋力アップで免疫力が上がる可能性がある。

筋力をアップすると、基礎代謝が上がり、体温が上がるのだ。※筋肉量が多いほど燃焼するエネルギーが多くなる(発熱する)。体温が上がれば、免疫力も上がることはよく知られている。

免疫力は体温が1度下がると、30%程度低下するそうだ。

運動量の低下にともなって、筋肉量が減少します。筋肉は人体最大の熱産生器官ですから、筋肉が少なくなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。
出典:体温を上げて 免疫力アップ

筋肉は人体最大の熱産生器官なので、筋肉が減ってしまうと体温が低下し、免疫力も下がってしまうのだ。※ 人の体温の40%以上は筋肉で作られる。

自分の平熱を知るには、3~4日間、朝・昼・夜の体温を測って平均を出します。 50年前の日本人の平均は36.89度。現在の平均は36.20度。さて、あなたの平熱は?
出典:体温を上げて 免疫力アップ

一度、自分の体温を計測してみるといいだろう。昔の日本人は、家事労働(今よりはるかに手間がかかった…)などで運動量が多かったため、体温が(今の人と比べると)高かったそうだ。

わたしはこれまで、36.5度が人の平熱だと思い込んでいたが、今ではそれよりも低くなっているそうだ。もし、自分の平熱が低ければ、免疫力も低下していると考えた方がいいだろう。

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血流がよくなる

上でも少し述べたが、筋肉量と血流には関係がある。

筋肉量と血流には、比例関係があるのだ。筋肉量が減ると、血流が悪くなり、筋肉量が増えると、血流が良くなる、という単純な関係だ。筋肉の収縮運動には、血流を補助する役割がある。

※筋肉が血管を収縮・拡張させ、血流を良くする(乳しぼり効果という)。

筋肉量が増えると、脳の血流も良くなる。

脳の血流が良くなれば、脳の働きが良くなったり、認知症の防止になったり、脳梗塞を防ぐ効果も期待できる。筋力アップのメリットはまだまだあるが、別のエントリで述べていきたいと思う。

今回の記事:「高血圧の人は筋力アップした方がいい」