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高血圧とコレステロールの関係

あなたは、高血圧とコレステロールの関係について、考えたことがあるだろうか。

実は高血圧は、コレステロールと相関がある

もし、コレステロールが高血圧の原因になっているのであれば、コレステロール対策をすることにより、血圧を下げることができるかもしれない。

たとえ、現在の血圧を下げることができなくても、将来の(血圧の)上昇幅を抑えることはできるかもしれない。※加齢による血圧の上昇は、なかなか避けられない。

今回は、高血圧とコレステロールの関係について書いてみたい。

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コレステロールには、善玉と悪玉がある

コレステロールには、善玉と悪玉がある。

善玉コレステロールはHDL(高比重リポたんぱく)、悪玉コレステロールはLDL(低比重リポたんぱく)と呼ばれる。※コレステロールは脂肪だ。以前は、コレステロール=悪、のように喧伝されていたと記憶しているが、現在では正確な情報に置き換わったようだ。

動脈硬化を引き起こすのは、当然悪玉コレステロールの方だ。

善玉コレステロールは、 血液中にだぶついているコレステロールを回収したものであり、逆に動脈硬化を防ぐものだ。※善玉コレステロールには、血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがある。

コレステロールは、善玉と悪玉に区別できることを知っておきたい。

高血圧はコレステロールと相関がある

冒頭に書いたように、高血圧はコレステロールと相関がある。

あるデータによると、高血圧の人の半数以上が、コレステロール値も高いそうだ。逆に、脂質異常症高脂血症)の人の4割以上が、血圧も高いそうだ。では、どんな風に関係があるのだろうか。

※悪玉コレステロール値が高い、ということだ。

高血圧を招くメカニズム

悪玉コレステロールが高血圧を招くメカニズムは、以下のとおりだ。

悪玉コレステロールが血中で増加すると、コレステロールが血管壁に蓄積されてしまう。そのため、血液が流れる空間が狭くなる(同時に血管壁は厚くなる)。

狭くなった部分に(以前と)同じ量の血液を流そうとすれば、流速を高めるしかない。その結果、圧力(血圧)が高くなってしまうのだ。

さらに、

また、高コレステロール血症の状態だと、レニンという酵素の分泌量が増えることも知られています。レニンは血圧上昇を招くアンジオテンシン2というホルモンの分泌量を増やしてしまうため、さらなる血圧上昇を誘発するのです
出典:高血圧とは…?

ということがある。

つまり、1)血液が流れる空間が狭くなること(血管壁が厚くなること)、2)ホルモンの働き、により、悪玉コレステロールは、高血圧を引き起こすのだ。

以上のことから、高血圧と悪玉コレステロールが、密接に関連していることがわかる。

 

善玉コレステロールを増やすためには?

食生活を改善する

ここまでの話で、高血圧とコレステロールの関係がわかった。

高血圧の人がコレステロールについてすべきことは、「善玉コレステロール」を増やすことだ。これには特別な方法はない。当たり前のことをしっかりできるかどうか、にかかってくる。

以下、その方法を述べる。

まずは、食生活を見直すことだ。食べすぎを抑え、腹八分にする。

「腹八分に医者いらず」と言われるとおりだ。食べ過ぎを防ぐために、した方がいいこと、しない方がいいこと、がある。それらを理解して、しっかり実践したい。

まず、「した方がいいこと」だが、

1)1日3食、決まった時間に食べる、2)よく噛んで食べる(ひと口30回噛めば良いという話があるが、いきなり30回はハードルが高すぎるので、回数にこだわらず、これまでよりよく噛んで食べることを意識する)、3)野菜などを先に食べる、ということだ。

次に、「しない方がいいこと」だが、

1)早食い(咀嚼回数が少なくなる)、2)ドカ食い・まとめ食い(腹八分から外れる)、3)寝る前に食べる、ということだ。※歯が悪い人はよく咀嚼できなくなるので、早めに治した方がいいだろう。

いずれもすでに、知っていることばかりだと思う。要は、実践できるかどうか、なのだ。

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運動習慣を改善する

食生活の次は、運動習慣だ。

ここで言う運動とは、「有酸素運動」のことだ。

有酸素運動は、脂肪をエネルギーとするために、運動すれば体脂肪が燃え、善玉コレステロールが増える、という結果になる。※脂肪のエネルギー消費がなくても、血行の促進により、善玉コレステロールが増えるそうだ。

有酸素運動と言えば、すぐに思いつくのが、「ウォーキング」だ。

ウォーキングは、ストレッチをしてから始めるといいだろう。歩くときに、歩幅をやや広めにして、普段歩くときよりも腕を振れば、運動として効果がある。※ただし、狭い道で人とすれ違うときは、接触を防止するために大きな腕振りをやめる配慮が必要。腕を横に振るのも迷惑になる。

どの程度のウォーキングが必要か

どの程度ウォーキングをすればいいのか?だが、

研究により、(善玉コレステロールを増やすためには)少なくとも1週間に900kcal以上のエネルギー消費量に相当する運動が必要であることがわかっている。

速足のウォーキングを1日当たり1時間(約6,000歩)続けると、体重60kgの人で週に1,400kcal、70kgの人で約1,700kcalのエネルギーを消費する
出典:善玉コレステロールを増やす運動 週に900kcal以上が必要

したがって…

体重60kgの人であれば、土日を休んで、週5日、1時間歩くと、1,000kcalになり、条件をクリアできる。週6日歩くのであれば、歩く時間が1時間弱でもクリアできることになる。※それほどハードルは高くないだろう(十分に達成可能だ)。

 

高血圧とコレステロールの関係 - サマリー

まとめ

今回は、高血圧とコレステロールの関係について書いた。

わたしの現時点の理解だが、コレステロールについては、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らせばいいと考えている。

そのためには、食生活と運動習慣の見直しが必要になる。食生活には「しない方がいいこと」があるので、まずは「やめること」から始めるといいだろう。

今回は書いていないが、悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率というものがある(LH比)。「悪玉コレステロール/善玉コレステロール」で求めることができる比率だが、この比率に留意する必要があるだろう。健康診断の際の数値から、自分で計算すればいい。