とびひの原因と症状|子供も大人もかかるとびひ
「とびひ」という疾病をご存じだろうか。
細菌の感染により発症し、人にうつる病気だ。とびひになり、症状があちこちに広がった…という経験をしたことがないだろうか。人にうつるし、症状が広がるしで、やっかいな疾病だ。
自分がかかってしまったことのある疾病を、備忘録として整理します。
目次
- 目次
- とびひに悩まされることがある
- あせもや虫刺されから始まる
- 黄色ブドウ球菌による「とびひ」
- 連鎖球菌による「とびひ」
- とびひのメカニズム
- とびひの症状
- 家庭でできる「とびひ」対策
- とびひの原因と症状 - サマリー
とびひに悩まされることがある
この季節、「とびひ」に悩まされていないだろうか?
夏は汗をかきやすく、細菌が増殖しやすい環境下にある。
そんなときに気をつけたいのが、「とびひ」だ。正式な病名は、「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」というそうだ。この疾病に罹患すると、あたかも飛び火のように広がっていくことから、「とびひ」と呼ばれている。※この強い伝染力が、とびひのやっかいなところだ。
あせもや虫刺されから始まる
この病気は、あせもや虫刺されから始まる。
当初は「あ~また虫刺されか…」程度の認識なんですね。それがなぜか、ポツポツと広がっていく…。「とびひ」のことを知らなければ、「また虫刺されか…」と思うかもしれないが、ある程度の知識があれば、この広がりを確認した時点で「とびひ」だとわかる。
原因菌は二種類。そして、その種類によって症状が違うそうだ。
黄色ブドウ球菌による「とびひ」
「とびひ」の多くは、この菌が原因らしい。
黄色ブドウ球菌が原因のときは、水疱ができる。なので、「とびひ」だとすぐに判断できる。
乳幼児に多くみられ、夏場に多いのが特徴だ。ちなみに、黄色ブドウ球菌は常在菌で、人と共生する菌である。この菌が何らかのきっかけで悪さをする…ということになる。
黄色ブドウ球菌が原因のとびひ ⇒ 水疱 ※主に子供がかかる。
連鎖球菌による「とびひ」
連鎖球菌が原因のとびひもある。
この場合は、感染すると痂皮性(かひせい)膿痂疹になる。
痂皮とは「かさぶた」のことで、「かさぶたができる」という症状が特徴だ。
アトピー性皮膚炎をもつ人に、できやすい傾向があるそうだ。また、大人がかかりやすいのもこちらになる。患者数は前述の黄色ブドウ球菌 による「とびひ」に比べると、かなり少ないそうだ。
連鎖球菌が原因のとびひ ⇒ かさぶた ※大人がかかりやすい。
とびひのメカニズム
たとえば、虫にさされた部分を爪で引っ掻いてしまうと、小さい傷ができる。
そこの微少な傷の部分に、これらの細菌が侵入して感染する、というのが「とびひ」のメカニズムだ。なので、まずは皮膚に傷を作らないようにすることが大事になる。
「とびひ」になってしまった後に、かゆみなどで患部を触ってしまうと、手に菌が付着する。そして、他の部分に広がるということになる。おそらく皮膚のバリアが弱い部分に広がっていくのではないか…手で顔を触るくせがある人は、顔にうつることもあるので注意した方がよさそうだ。
※鼻の中には原因菌がいるので、そこを触らない方がいいそうだ。
とびひの症状
とびひの症状だが、原因別に二種類ある。
みずぶくれができて膿を持ち、やぶれてびらん(皮膚がむけ、ただれたようになる)をつくります。搔くことなどで症状が拡がっていきます。ただれた部分はかさぶたになります。かゆみを伴うことがあります。夏期に小児がなりやすいとびひです。
出典:とびひ|皮膚科専門医による皮膚科・美容皮膚科の診療 | 皮膚科ちえこクリニック
もうひとつは、連鎖球菌による痂皮(かさぶた)性のとびひだ。
膿をもった水ぶくれ部分が急速に厚いかさぶたになっていきます。赤みやひふのただれがみられることもあります。リンパ腺の腫れ、のどのいたみ,発熱を伴うことがあります。年齢や季節をとわず、突然発症します。
出典:とびひ|皮膚科専門医による皮膚科・美容皮膚科の診療 | 皮膚科ちえこクリニック
どちらも、かゆみが出ることがある。
上で述べたように、かゆみが出たため、掻いてしまうと、手に菌が付着して、他の部分に広がる…ということになる。また、患部が乾燥しても、かさぶたの中に原因菌が残るそうだ。
※なので、患部が乾燥しても触れない方がいい。
家庭でできる「とびひ」対策
「とびひ」の対策だが…
まずは、皮膚を傷つけないようにすることだ。わたしの場合は、蚊に刺された部分を、血が出そうになるまで引っ掻いてしまった。おそらくこれが原因で「とびひ」になったと思う。なので、先に述べた原因菌が、皮膚に侵入するような環境を作らないことがまず第一。
さらに、手洗いを励行して清潔にすること。
また、上述したことと関連するが、爪を短く切っておくことも大事。「とびひ」にかかってしまった場合は、湯船に浸かるよりも、シャワーの方がいいらしい。原因菌を多少なりとも洗い流せるからだろうか…タオルも清潔なものを使って、使った後はすぐに洗うことが大事になる。
「とびひ」にかかってしまうと、完治するまでに時間がかかる。ひとつ治ったと思ったら、また別の部分に…ということの繰り返しになるので、どうしても時間がかかってしまうのだ。
とびひの原因と症状 - サマリー
まとめ
今回は、備忘録としてとびひの原因と症状について書いた。
人にうつるし、症状が広がるし…で、厄介な疾病だと思う。予防が一番大事で、皮膚を傷つけないようにしたい。※蚊に刺された箇所を引っ掻かないようにしたい。
わたしは、とびひを治るまで放置したが…
早く治したければ、皮膚科へ行って治療することがいいのではないか。家族がいる場合は、家族にうつしてしまう可能性もある。※水疱を壊すことは、悪化につながるので注意してください。
今回の記事:「とびひの原因と症状」