体にいい水とは|飲料水と健康について考える
体にいい水を飲みたい…と思うことがないだろうか。
水は毎日飲むものだから、少しでも体にいい水を飲みたい…と思うのは自然なことだ(わたしたちは、毎日1.2リットル程度の水を飲んでいる)。
微差でも毎日これだけの量を積み重ねていけば、(数年後)体にいい水を飲む人とそうでない人の間に、健康上の有意な差が生じるのかもしれない。
今回は、「体にいい水」について書いてみたい。※あくまでも、個人の見解です。
目次
塩素を含まない水がいい
塩素を含まない水を飲む方がいいようだ。
水泳教室に通い出すと症状が悪化する患者さんがいらっしゃることに気づきました。その犯人が消毒のために水に添加される塩素ではないかと考え実験を行ったところ、アトピー肌の方は残留塩素の影響で肌の乾燥がおこってくることを確認しました
出典:残留塩素による 肌への影響と浄水入力
塩素がアトピーの原因になっている可能性がある。
触れるのが悪いのであれば、(飲むことにより)身体の中に取り込むことも当然良くないと考えられる。
プールの場合は、水道水に含まれる塩素の残留濃度と比較して、濃度が高いから影響が出るのでは…と思うかもしれないが、そうとも限らない。都市部では、水道水に含まれる塩素の残留濃度が、プールに含まれる塩素の濃度より高い…ということが普通にあるそうだ。
浄水器をつけた方がいいかも?
そういえば、肌がアトピー気味に荒れたとき、そこにシャワーの流水をあてると、それだけでかゆみが出る…ということがあるが、もしかすると水道水に含まれる塩素のせいかもしれない。
塩素は消毒剤だ。水道水を飲む、という人は、水道の蛇口に浄水器を付けた方がいいのかもしれない。水道管の老朽化で、有害物質が混入する…という可能性も排除できない。
酸化していない水がいい
酸化していない水を飲んだ方がよさそうだ。
酸化でイメージするのは金属のさびだ。たとえば、建物の金属製の外階段の塗装がはげ、さびが目立ってくる…ということがあるが、その現象が「酸化」だ。この例のように、経年による酸化で見栄えも強度も悪くなる…ということがある。同様の話は、人の身体についてもあるようだ。
※なので、抗酸化作用のある食品がもてはやされる。
水の酸化度は、酸化還元電位でわかるそうだ。 酸化還元電位とは、酸化させる力と還元させる力との差のことだ(電圧差で表現する)。酸化還元電位が大きければ酸化力が強い、小さければ還元力が弱い…ということだ。なので、酸化還元電位の小さい水を飲めば良い…ということになる。
具体的には…
酸化していない水とは、どんな水のことだろう。
どうやら塩素濃度と酸化還元電位には関係があり、塩素濃度が高くなれば、酸化還元電位も高くなる、すなわち、酸化度の高い水になる…ということらしい。
水道水について、ネットでざっと調べると、東京都の場合、500~700mv、千葉で500~800mvというデータがある。※残念なお知らせだが、水道水は酸化している。
市販のミネラルウォーターの場合は、250~350mv程度。天然水は250mv以下、アルカリ還元水はマイナスの値だ。ちなみに、200mv以下が「名水」と呼ばれるそうだ。
※データの信ぴょう性は保証できない。
硬水がいい
水には軟水と硬水があるが、硬水がいいようだ。
加齢とともに体内のミネラルが不足しがちになるので、ミネラル成分のバランスが良い中硬水から硬水、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用のある弱アルカリ水などを基本とし、自分の健康状態、体調を考慮した選択をします
出典:硬水と軟水
水の違いだが…カルシウムとマグネシウムの含有量が多い水を硬水、少ない水を軟水と区別している。
水の硬度は、(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム量×4.1)で計算できる。
なので、ミネラルが多く含まれる水が「硬水」としていいだろう。ちなみに日本の水(水道水&市販の水)は、ほとんど軟水になる(日本の場合は、ミネラル分が水に溶け込む量が少ない)。
※硬度100以上のものを硬水という。
ミネラルを補給できるため
なぜ硬水が身体にいいかだが、加齢とともに不足しがちになるミネラルを補給できるため…ということのようだ。硬水は飲みにくい…という人は、硬水の炭酸水を飲む、という方法がある。
ただし、(話が少しそれるが)乳児に粉ミルクを与える時は、硬水よりも水道水を使った方がいい…という話もあるので、そのあたりには注意が必要かもしれない。
弱アルカリ性の水がいい
アルカリイオン水というものが、身体にいいらしい。
アルカリイオン水を引用することは、病気の治癒改善に役立つだけでなく、体内の洗浄や、ひいては体質改善につながる効果をもちます。アトピーの患者さんには、「アルカリイオン水の日常的な飲用は体内を洗浄してくれるのです。ですから、アトピーのケアだけでなく、消化管や腸なども水できれいにしてくれるし、便秘のひと、逆に下痢気味のひとも便が正常化されますよ」と説明しています
出典:渡部クリニック
ある医師によると、アルカリイオン水を飲むことで、アトピーが改善する可能性があるそうだ。
別の医師の臨床データからも、アルカリイオン水のアトピーに対する一定の効果が確認されているようなので、アルカリイオン水は、アトピーに効果があるのかもしれない。また、アルカリイオン水を飲めば消化吸収がよくなり、体内で水が効率よく循環する…という話もある。
一方で、人体にはホメオスタシスという仕組みがあるので、アルカリイオン水を飲んでも大した意味はない、また、アトピーを改善するためには大量のアルカリイオン水を飲まなければいけないので、実践的ではない(事実上、効果を得るのはむずかしい)…という話がある。
水の分子構造が小さい
だが、アルカリイオン水には、クラスター(水の分子構造)が小さいので身体に吸収されやすくなる…というメリットがあるそうだ。
この特徴のおかげで、「消化管や腸なども水できれいにしてくれるし、便秘のひと、逆に下痢気味のひとも便が正常化されますよ」となるのかもしれない。
体にいい水とは - サマリー
まとめ
今回は、「体にいい水」について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)塩素を含まない水がいい、2)酸化していない水がいい、3)硬水がいい、4)弱アルカリ性の水がいい、の4つだ。
個人的には、沸かした水道水を冷やして飲む…ということが中心なので、この習慣を少し改めた方がいいのかな…と思い出している。具体的には、水を買って飲む、ということだ。飲む水全部ではなく、一部そうするということだ。
ここで書いた内容は、あくまでも個人の見解だ。クラスターなんていうのは、信用できない…という情報を発信している人もいる。なのでこの種の話は、自分なりに情報を精査して判断してほしい。
今回の記事:「体にいい水とは|飲料水と健康について考える」